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2021年1月20日

12590:盲導犬とともにくらす金山 聖渚(中泊町立薄市小学校6年 青森県 優秀作文紹介)

清澤のコメント:盲導犬クラブという日本盲導犬クラブ機関紙に出ていました。学校に叔父さんが盲導犬を伴ってきてくれた話、そしてラーメン屋で盲導犬が断られた体験が書いてあります。

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【小学生区分】 ◆優秀賞 金山 聖渚(かなやま せいな)

盲導犬とともにくらす金山 聖渚(中泊町立薄市小学校6年 青森県)

みなさんは盲導犬を知っていますか。盲導犬は、目の見えない人の歩行のお手伝いをする犬です。本で読んだり、テレビ番組で見たり、最近ではコマーシャルに登場しているので知っている人も多いでしょう。でも、実際に見たことのある人は少ないのではないでしょうか。実は、ぼくの住む北国の小さな町にも盲導犬はいるのです。

おじのもとに盲導犬が来て、すごく変わりました。以前、おじは白杖という杖を使って歩いていましたが、よくものにぶつかっていました。白杖は長いうでのようなもので、ものにふれたときの振動や音でそこに障害物があることが分かります。しかし、全てにふれることはできずぶつかってしまうのです。慣れている場所でも、目をつぶったらどこに何があるのか分からずぶつかってしまうでしょう。慣れていない場所ならもっと大変です。ですから、以前のおじはあまり外出することはありませんでした。ところが、今ではとても行動的になりました。盲導犬のおかげです。

盲導犬ユアラがおじの家に来たのは、昨年の十月です。おじは仙台まで行き、盲導犬との相性を確かめ、合格したのです。初めて会った日から、ユアラはおじの指示を聞き、おじはユアラをとても気に入ったそうです。お互いを信頼できる相手だと認めたのだと思います。

十一月の参観日、五年生のぼくは、道徳の勉強をしていました。朝、母が、
「今日の参観日、見に行くからがんばって。」
といいました。ぼくは、道徳の教科書を読みながら、まだこないのかなと待っていました。すると、ろう下から聞き慣れたカウベルの音が聞こえてきました。まさかと思いましたが、教室に入ってきたのはユアラとおじでした。ぼくは、
(何で来たの。)
と思い、びっくりしたと同時に照れくさくなりました。ぼくの学校は階段などの段差が多く、廊下はせまいので、おじにとっては危険がいっぱいです。もしも、ユアラがいなければ決してくることはなかったでしょう。ぼくは、背中に、母とおじとユアラの視線を感じて、発表するのにきん張してしまいました。授業の後、おじは、
「がんばったね。」
とほめてくれました。

ユアラはとても人なつっこい犬で、仕事以外のときはぼくの遊び相手になっています。すぐおなかを出して、
(なでてちょうだい。もっともっと。)
と甘えてきます。ユアラがきたことで、おじだけではなく、家族みんなが明るくなった気がします。

でも、まだ世の中には盲導犬のことを知らない人がたくさんいます。おじとラーメン屋に行ったとき、入り口で、
「犬はだめです。」
と言われました。
「盲導犬なんです。」
と言いましたが、店員は聞き入れてくれませんでした。盲導犬は法律でどこでも入ることができると決められているのに、拒否されて本当に悲しかったです。腹を立てたり文句を言ったりはしません。ただ、ぼくは、世の中の人に、もっと盲導犬に興味をもって、正しく知ってほしいと思っています。ぼくとおじとユアラが一緒にどこへでも行けたら、どこに行こうかな。行ってみたいところ、してみたいこと、ユアラに見せてあげたいことがたくさんあります。そんな日がくることを願っています。

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