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2021年1月1日

12534:謹賀新年:菊池寛の短篇「マスク」を読みました。

清澤のコメント:昨年までは最大限に賀状を出させていただいておりましたが、激動の日々故に月並みな文では空々しいとも思い、今年はそれを省略させていただきました。ここで私の謹賀新年を申し上げます。

今朝の毎日新聞には100年前に菊池寛がスペイン風邪流行時に「改造」の大正9年7月号に発表した短編小説「マスク」に関連した【活字のなかに「人間」がいる】という文芸春秋社の広告記事が採録されていました。今の世相との相似性に驚かされます。

【ちょうど百年前の世界もパンデミック禍に襲われていた。スペイン風邪である。社の創業者である作家の菊池寛は「マスク」という掌篇を発表する。

 心臓に疾患を持つ「自分」は病への恐怖心から家に引きこもる。神経質になり、人びとがマスクを外すようになっても外せなかった。流行が収まりかけ、ようやくマスクを取って野球見物に赴くが、一人の青年がマスクをかけているのを見て「不愉快な激動(ショック)」を受ける。

ーー突き出ている黒いマスクから。いやな妖怪的な醜さをさえ感じた。

ついこの間までの自分と同じ青年の姿に、たじろいだのはなぜか。人間心理の不思議に迫る菊池寛の筆は今呼んでもあざやかだ。】

というものです。その全文は文春文庫でも、また下のアドレスのネットでも見ることが出来ます。著者がたじろいだ理由は、その本文の全体を見るとよく解ります。 https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/kikuchikan/kikuti.files/mask.pdf

Categorised in: ご近所の話題