お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2020年12月9日

12491:ヒトラーに盗られたウサギ:映画紹介です

清澤のコメント:ナチスによるユダヤ人迫害を描いた映画は少なからずあるのですが、私はこのジャンルの映画が好きです。そんな中、この映画が公開されたそうです。

2019年5月22日、映画の完成前に原作者ジュディス・カーが亡くなった。享年95歳。

Introduction

2019年クリスマスシーズンにドイツで公開された本作は『アナと雪の女王2』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などハリウッド大作がひしめくなか大ヒットを記録。世界的な絵本作家ジュディス・カー自身の実体験をもとに描いた自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を『名もなきアフリカの地で』(01)で第75回アカデミー賞®外国語映画賞を受賞したカロリーヌ・リンクが監督した。ヒトラー台頭による恐怖政治から逃れるため故郷ベルリンを離れ、スイス・フランス・イギリスへ過酷な亡命生活を強いられることになる9歳の少女アンナの逞しい生き方を通して家族の絆を深め、生きる希望を見出していく。

 主役である9歳のアンナ役には1000人ものスカウトから見出された新人のリーヴァ・クリマロフスキが演じる。オリヴァー・マスッチ(『帰ってきたヒトラー』(15)でヒトラー役)とカーラ・ジュリ(『ブレードランナー 2049』(17))がアンナの両親を演じ、ユストゥス・フォン・ドホナーニ(『お名前はアドルフ?』(18))がユリウスおじさん、マリヌス・ホーマン(『はじめてのおもてなし』(16)がアンナの兄マックスを演じている。脚本はカロリーヌ・リンクとアナ・ブリュッゲマン(『Stations of the Cross』(14/未)。 スイス・フランスと逃避行を続けるうちに言葉や習慣に慣れ、時代や様々な制約に負けず一生懸命に生き逞しく成長していくアンナ。生まれ育った家に帰ることができなくなっても強く生きるアンナの姿を瑞々しく描いた本作は、ヒトラーから逃れるため、家族と共にドイツからイギリスへ亡命した絵本作家、ジュディス・カーが過ごした激動の少女時代の物語である。

Story
 1933年2月。ベルリンに住む9歳のアンナ・ケンパーは、兄のマックス・ケンパーと共にカーニバルを楽しんでいた。その夜、風邪をひいて寝込んでいる父=アルトゥアとクラシックのコンサートに行こうと準備をしていた母=ドロテアが深刻な顔で話し込んでいた。平和な家族の風景が、その夜から大きく変わっていく。
 翌朝アンナは「家族でスイスに逃げる」と母から突然告げられた。ユダヤ人で辛口演劇批評家の父は、新聞やラジオでヒトラーの批判を続けていて、次の選挙でヒトラーが勝ったらヒトラー反対者への弾圧が始まるという忠告を受けていたのだ。アンナは、大好きな“ピンクのうさぎのぬいぐるみ”やお手伝いさんのハインピー、食卓、書斎、ピアノ、台所…と一つ一つに別れを告げて大好きな家を離れる。

 スイスでアンナはすぐに近所の女の子と大の仲良しになり、生活に馴染んでいく。しかし、訪ねてきたユリウスおじさんから、ベルリンの家のものはナチスが何もかも奪っていったことや、強制収容所のことを聞かされる。家に残していった大好きな“ピンクのうさぎのぬいぐるみ”もヒトラーが奪ってしまった。やがて10歳になったアンナは、父から「スイスでは仕事がないから、パリでユダヤ人の新聞社へ行こうと思う」と告げられる。
 パリでは学校に通っても言葉が分からず、友だちもなかなかできないアンナ。当てにしていた父の新聞社での仕事は小さなコラム一つだけ。それでも父のわずかな原稿料で家族4人、つつましく暮らしていく。そんな家族に希望の光が輝き始める。アンナがフランス語の作文コンクールで優勝、そして父が書いたナポレオンを主人公にした脚本がイギリスで売れ、イギリスへ引っ越すことになる…。

Categorised in: ご近所の話題