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2020年11月21日

12448:新型コロナウイルスに対する眼科における感染対策:八代成子 国立国際医療センター眼科医長 聴講印象録

清澤のコメント;今日の東京都眼科医会のウェブ講演会の演題1です。前半で新型コロナ感染の眼症状をまとめ、後半では眼科における感染症対策をまとめてお話しくださいました。

  ---聞き取った講演聴講印象録メモです----

COVID-19に関連する眼疾患 八代成子

眼疾患には:

  • 結膜炎 0-32%、リンパ腺の腫脹など川崎病に似たものもある(輪部から放射状に充血)。
  • 動眼/外転神経麻痺。:ギランバレーなどに似る
  • 網膜、ぶどう膜疾患:微小循環障害、網膜静脈閉塞、前部ぶどう膜炎などを見ることが有る
  • その他:ヒドロキシクロロキンは副作用が知られるが短期使用であればこれは無い。急性緑内障発作などのICUにおける眼合併症もある。
  • 眼科コンサルトが必要なのは緑内障などでこれをまとめた。
  • 手術指針は日本眼科学会のHPにある。A:緊急対応が必要なものほか

眼科外来の対応の要諦は唾液の飛沫を避けること:

  • 外来などは:ドアを開く、暗室の仕切りカーテンを開ける。手術室なら、
  • 待合室なら
  • 密集場所:受け付けのシールド、顕微鏡用のシールドはA4サイズがよい。あまり大きいと扱いにくいだろう。
  • 医師が診療しながらの話をするのは止めよう。
  • 足踏み式のアルコール噴霧装置。予約制導入、オゾン装置とサーキュレータなどの工夫。巨大シールドなども有効
  • 医師の使うアイシールドは分離型が良いか。眼鏡。N95タイプのマスク連用は疲れる。
  • 手指消毒:は重要
  • ボンノスコープ、レンズ、キーボード、マウスなどもこまめに消毒:馴れれば無理少なくアルコールで消毒できる
  • ゴミ袋は足元に設置し、スリットの台上には置かない。
  • 患者用のパンフレット類は手にしたら元の棚には戻さないように掲示する。
  • 感染症の可能性のある患者には完全防備で臨む。
  • マスクして来ない患者にはサージカルマスクを交付する。

手術前のチェックリスト:

感染性廃棄物について(収集業者の安全も考えて)

医療従事者の感染は職場からとは限らない。(マスク、手指、3蜜回避、会食の自粛など)

医療従事者:Graefeに出た眼科医の感染例の紹介:発症者に接近した142例は陰性で済んでいた。

看護師の霰粒腫の例も多いようだ。:これはウイルス防御による発汗が原因か?

医療安全と医療経済の問題:日本眼科学会HPと日本の眼科(雑誌)に資料あり。眼科では患者が減る傾向もあった。安全のための支出拡大と収益減少も言われている。

コロナ禍における眼科診療を守るための対策のまとめ。

---追記---

2020年5月18日

眼科固有の感染管理の推奨事項

作成者:Jason Hsu MD

レビュー:新規コロナウイルス発生時の眼科における感染管理対策の強化:香港での経験

Lai T、Tang E、Chau S、他 Graefe’s Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology、in press

香港の臨床医は、COVID-19感染を最小限に抑えるための眼科における感染管理対策に関する推奨事項を共有しています。

研究デザイン

著者らは、眼科クリニックで実施した感染管理対策について説明しています。対策は、地元の眼科医と感染管理の専門家の両方による詳細なリスク評価に基づいていました。

結果

3つのレベルの感染管理対策が実施されました

  • 管理上の管理:緊急でない予約を延期し、選択的処置を一時停止することにより、患者の出席率が低下しました。トリアージシステムは、発熱、呼吸器症状、ホットスポットへの旅行のある患者を特定し、予約を延期するように促すために実装されました。非接触眼圧測定と鼻内視鏡検査は、エアロゾル化の可能性があるため中止されました。さらに、すべての担当者が感染管理のトレーニングとモニタリングを受けました
  • 環境管理:改良された換気/ HEPAフィルターが待機エリアに設置されました。さらに、大きな細隙灯保護シールド、患者間のすべての表面の徹底的な消毒、および会議のためのビデオ会議が実施されました。スタッフは定期的に体温を監視し、COVID-19の症状の可能性を報告するように求められました。
  • 個人用保護具の使用:スタッフは目の保護具(バイザー/ゴーグル)を装備し、手指衛生に細心の注意を払うように求められました。眼科医と患者の両方にユニバーサルフェイスマスクが必要でした。COVID-19がわかっている/疑われるリスクの高い患者を検査する眼科医とスタッフは、完全なPPEを着用しました[例:ガウン、手袋、キャップ、目の保護具、マスク(必要に応じてN95)]。

制限事項

これは1つの病院システムの提案です。感染を減らす上でのこれらの対策の有効性についての議論はありませんでした。

臨床的な意義

この研究は、COVID-19の発生時に感染管理対策を強化した著者の最初の経験に基づいた推奨事項を提供します。COVID-19の感染を最小限に抑えるために、眼科医は地域の感染管理チームと緊密に協力して、自分たちの臨床環境に適した管理措置を実施する必要があります。要約を見るGraefe’s Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology、in press

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