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2020年11月21日

12449:新型コロナウイルス感染症医療従事者に必要な基礎知識:忽那賢志医長(国立国際医療センター国際感染症センター国際感染症対策室)聴講印象録

忽那賢志先生:コビットについてNEJMに論文ありと

人コロナウイルスは4種あり。2000年以後にサーズ(ハクビシン関連で10%死亡)とマーズ(ラクダが関与で35%死亡)が出た。新型コロナは、中間宿主が分からない。

海鮮市場に関連のない症例もあり、海鮮市場はクラスターだったのだろう。

インド、アメリカ、ヨーロッパで:第2波が減らない。

第3波の:致命率は1.6%。日本では都市部に多い。

臨床像:潜伏期は平均で5.1日。発熱、咳、倦怠感、食欲低下、息切れ、痰など。インフルエンザと似ている。嗅覚味覚障害での新型コロナの可能性は高い。

経過:ウイルスが減る頃に入院、息切れ、ARDSと重症化することが有る。

挿管は7日ころに起きる。8割は軽症で終わるが、2割が肺炎化、5%が集中治療室を要す。

嗅覚、味覚障害に関するメタアナリシス論文あり。嗅覚障害は特徴的である。

消化器症状:下痢、嘔吐、腹痛などは少なめ。

重症化のリスク因子:80歳以上だと死亡は17.5%(630倍)と高い。高血圧、肥満なども重症化の因子

後遺症LONG COVID(イギリス):肺や心臓にくる。呼吸苦、だるさ、関節痛、関節痛が長引く(イタリア)、post viral fatigue syndrome(フランス)も報告された。

日本でも2割で症状が残る。脱毛も120日まであり、25%で見られる。

検査:PCRがスタンダード、鼻咽頭のPCR。2週間で血清抗体が上昇する(IgG,IgM)

PCRと抗原(唾液と鼻咽頭)は現在の感染を、抗体(血液、3週で陽性化する)は既往を見る。4か月で抗体は下がる。

演者の回復者血漿の試み。NEJMのレター論文がある。

24例の再感染の事例がある。

治療:もともと他の疾患に使われたものを流用した。レムデシベルなど。

初期は抗ウイルス薬が、免疫反応が強い時には抗免疫薬が効く。デキサメサゾン他。

様々な研究が有るが:

レムデシビルなどに4つの研究がある。遅い例には効かないだろう。初期では効くかも?

デキサメタゾンなら(NEJM):重症症例にも効果が期待できる

感染対策:新型コロナでは感染後で発症前に感染を広げていた。会話が好ましくない。

マスクで飛沫が飛ばなくなる。ライブハウス、合唱、カラオケでクラスターが発生した。

マスクの義務化で患者は減っている。ユニバーサルマスクという感染対策の概念だ。

クラスター対策:韓国の宗教施設:マスクなく、換気もなし、礼拝で飛沫が出る行動をとっている。

手指衛生。忽那x羽海野ちかさんのポスターが有る

追記

《このポスターが作成された背景》
昔、羽海野先生が愛読されていたブログの運営者・くつ王さん。医師を志されていたくつ王さんは現在、感染症専門医・忽那賢志さんとして新型コロナウイルス対策の最前線で奮闘されています。
そんな忽那さんをはじめ、私たちの健康と安全のために日々新型コロナウイルスと戦っている医療従事者の方々のためになにかできないかと考えられた羽海野先生。先生の「これを絵で子供にもわかりやすく描いて欲しい」「この注意書きを絵にして欲しい」などありましたらどうか私に!ぜひ!!というツイートに、忽那さんが「家の中で3姉妹が楽しそうに手洗いをしていて、零くんがマスクをつけて咳エチケット、猫が防止策についてかわいく説明する(3密を防ぐなど)感じで描いていただけると羽海野ファンは絶対に遵守します!」という返事をされたことからこのイラストが誕生しました。 プリントアウトしての掲示や、周りの方々へ配布されるなどでご活用いただけると幸いです。

「3月のライオン」公式ページより引用

引2:

NEJM編集者へ

Ibarrondo etal。Covid-19の軽度の症例の患者における抗受容体結合ドメインIgG抗体の力価は、症状の発症から90日後に減弱することがわかりました。これらの結果は、Long et al。によって報告されているように、無症候性および軽度の症例の患者における抗体価の低下と一致しています。1

軽度の疾患の患者だけでなく、酸素吸入療法を受けた中等度の疾患の患者と挿管を受けた重度の疾患の患者における抗体価の傾向を調べた。Covid-19患者81人(軽度の疾患46人、中等度の疾患19人、重度の疾患16人)で酵素免疫測定法(ELISA)2を使用して抗SARS-CoV-2スパイクタンパク質抗体価を測定しました。各サンプルを3回ずつアッセイし、すべての測定値を陽性対照サンプルの平均値に対して正規化しました。

抗体価は、軽度または中等度の疾患の患者よりも重度の疾患の患者の方が高い傾向がありました。しかし、中等度から重度の疾患の患者、および軽度の疾患の患者は、症状の発症から60日後に抗体価の低下を示したようです。これらの結果は、抗体価は疾患の重症度が高い患者ほど高いが、最終的には低下することを示唆している。

忽那聡医学博士
淺井裕介博士
松永明弘博士
国立国際医療研究センター、東京、日本
skutsuna@hosp.ncgm.go.jp

この書簡に関連する潜在的な利益相反は報告されていません。

この手紙は、2020年9月23日にNEJM.orgで発行されました。

Categorised in: ご近所の話題