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2020年10月30日

12398:コロナ対策としてリスクの高い人々を守る一方で、他の人々には普通の生活を認めることを推奨したグレートバリントン宣言が発表された

清澤のコメント:科学者たちは再度の都市ロックダウンではなく、「グレートバリントン宣言」を発し、リスクの高い人々を守る一方で、他の人々には普通の生活を認めることを推奨し、こうした対応を「フォーカスト・プロテクション(対象を絞った防衛策)」と表現している。再度の都市封鎖では世界の経済環境が破壊されてしまうというのだ。

 ---WSJ By The Editorial Board 2020 年 10 月 7 日ーー

科学者らは、米国民はウイルスと共存する方法を学ぶべきだという主張をおおむね支持している。これは、メディアが関心を示していない科学者らの新たな宣言に盛り込まれたメッセージでもある。「グレートバリントン宣言」は、リスクの高い人々を守る一方で、他の人々には普通の生活を認めることを推奨している。彼らは、こうした対応を「フォーカスト・プロテクション(対象を絞った防衛策)」と表現している。しかしそれは、スウェーデンがこれまで取ってきた対応と実質的に同じものであり、今では世界保健機関(WHO)でさえ推奨しているものだ。

  ---グレートバリントン宣言の全訳文引用---

グレートバリントン宣言 ― 私たちは感染症疫学者および公衆衛生科学者として、現行の新型コロナウイルス政策により人々の身体的および精神的健康が害されることを深刻に懸念している。ここに、「集中的保護 (Focused Protection)」という手法を提言する。 

様々な場所、そして世界中で、私たちは人々を守るために専門性を捧げてきた。現行のロックダウン政策は、短期的および長期的公衆衛生に破滅的影響を与える。その結果として(ごく一部の例を挙げれば)、子供の予防接種率の低下、心疾患アウトカムの悪化、がん検診の減少、および精神衛生の悪化などがあり、以後何年にもわたり超過死亡率が上昇し、労働者階級や社会の若者たちが最も重い負担を負うことになる。学生たちを学校に行かせないのは重大な不正義である。 

ワクチンが利用できるようになるまでこれらの政策を実施し続ければ、修復不能な損害となり、貧しい人々が不平等に被害を受ける。 

幸い、私たちはウイルスに対する理解を深めている。新型コロナウイルスによる死亡に対する脆弱性は、若者に比べ高齢者で1000倍高い。事実、子供にとっては、新型コロナウイルスはインフルエンザなどの他の多くの脅威に比べ危険度が低い。 

人々の間で免疫がつくにつれ、ウイルスに対する弱者も含め社会全体の感染リスクは下がる。すべての集団において、最終的には集団免疫を獲得する(つまり新規感染率が安定する時期に到る)ことは周知のことであり、これはワクチンにより補うことができる(ワクチンに頼るのではない)。したがって、集団免疫を獲得するまでの間、死亡率と社会的損害を最小限にすることを目標にすべきだ。 

集団免疫を獲得する利点と欠点のバランスをとる最も思慮深い方法としては、死亡リスクが低い人々には普段の生活を許し、自然感染を通してウイルスに対する免疫を獲得するようにし、一方リスクが最も高い人々は保護するのがよい。私たちは、これを「集中的保護」と呼ぶ。 

ウイルスに対する弱者を保護する対策をとることは、新型コロナウイルスの公衆衛生対策の重点項目であるべきである。例として、老人ホームでは獲得免疫をつけたスタッフを雇い、その他のスタッフや訪問者には頻繁にPCR検査を実施する。また、スタッフの入れ替わりは最小限にする。自宅に住む退職者は食料品やその他の生活必需品を配達してもらう。可能であれば、家族との面会も室内より屋外で行うようにする。などが挙げられる。包括的で詳細な(複数の世代からなる家庭での対策を含む)対策方法リストを実行するのもよく、それは公衆衛生専門家の監修のもとで行うのが望ましい。 

ウイルスに対する弱者ではない人々は即急に普段の生活に戻るべきである。手洗いや風邪をひいたときの自宅待機などの簡易的な衛生対策を社会全体で行うことで、集団免疫閾値を下げることがでる。学校や大学は開校して対面授業をすべきである。スポーツなどの課外活動も再開すべきである。若くてリスクが低い大人は自宅からでなく通常通り働くべきである。レストランやその他の商売も開けるべきである。美術、音楽、スポーツなどの文化活動も再開すべきである。リスクが高い人々も希望すればこれらの活動に参加してもよいが、社会全体としては、集団免疫を獲得することによりウイルスに対する弱者を保護するのがよい。 

本宣言は2020年10月4日に米国グレートバリントンにて以下の3名により記述、署名された。 

マーティン・クールドルフ博士、ハーバード大学医学部教授、生物統計学者および感染症疫学者(専門は、伝染病流行に関する発見と観察およびワクチンの安全性の評価) 

スネトラ・グプタ博士、オックスフォード大学教授、感染症疫学者(専門は免疫学、ワクチン開発および伝染病の数理モデル作成) 

ジェイ・バタチャリャ医学博士、博士(経済学)、スタンフォード大学医学部教授、医師、感染症疫学者、医療経済学者および公衆衛生政策専門家(専門は伝染病および脆弱な人口集団) 

Categorised in: ご近所の話題