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2020年10月4日

12324:ホントは怖い「一見、いい人」 元陸自心理教官の教え元自衛隊心理教官の下園壮太さんに聞く(上)

清澤のコメント:ちょっと面白そうな記事を見つけました。親切そうで、最初は良いのだけれど、それで相手の良いように、知らず知らず取り込まれてゆきダメージを受けるような人、エナージーバンパイアがいる。おかしいと思ったらためらわずに離れろという元自衛官で心理カウンセラーという特殊な経歴の著者による自著の紹介でした。

  ---概要を抜き出して紹介---

2019/6/16 日経Gooday 30+

抄出:

今は、ほんの数メートルの距離にいるのにメールでやりとりする時代です。SNSでゆるく広くつながるコミュニティがあるなど、人とのコミュニケーションが大きく変わりました。「メッセージのやりとりだけですむ」というのは一見楽に思えますが、実は、直接対面で話したり、電話で話すのと違い、情報の全体像が見えにくいという側面があります。

ここで、自衛隊での話を例えに説明しましょう。

相手は自分に敵意を持っていないか、相手が敵意を持っていた場合に自分にどのくらいのダメージを与えるか、そのためにどのような対策を準備しておくべきか、などの心づもりをすることを自衛隊では「敵の可能行動」の考察と呼びます。私たちは、対面で話すときに、相手の表情や口調から、「相手には敵意がないか」「こちらが言ったことを根に持ってないか」「相手の口調を素直に受け取ってよいか」ということを無意識のうちに探っているのです。

ところが、メールなどの言葉だけのやりとりだと、「敵の可能行動」が見えにくい。もしかして怒っているかもしれない、という相手から「大丈夫です」という言葉だけもらっても「本当かな。どう大丈夫なんだろう」と悩むことがありますよね。「配慮疲れ」による消耗が現代人を疲れさせていると思います。

対人トラブルは、人と人がある限り起こるもので、今に始まった話ではない。質が変わってきたと感じます。少し前までは、誰もが引くような暴言を吐く人、ひどいケースでは、すぐ殴ったり蹴ったりと暴力に及ぶ人も日常的に存在していました。「あのおじさんってひどいよね」というような、誰が見ても「明確な悪」を目にすることがわりとあったのです。

しかし今は、明確な悪が量的に減っています。「パワハラはNG!」という認識が広がってきたこともあるでしょう。その分、悪の姿がモヤモヤと曖昧(あいまい)になっていて、見えにくくなっています。

私はこの現象を勝手に「花粉症現象」と名付けています。昔はウイルスや菌が身の回りにたくさん存在し、免疫システムはそれを叩くのに一生懸命でした。しかしそれが少なくなり、今度は花粉症が増えてきた。花粉ごときで、免疫システムが過剰に反応するのです。さらには、何もないのに自らを叩くようになる自己免疫疾患が起こるようになる。免疫が作動する対象が変わっているのです。

心地がいい部分もあるから「低温やけど」する

「一見、いい人」は、見るからに嫌な人と一緒にいて疲れるよりも深刻で、それは「逃げ遅れるから」とありました。逃げ遅れてじわじわとダメージを受ける状態を「低温やけど」と表現されているのが印象的でした。

『「一見、いい人」が一番ヤバイ』(PHP研究所)

体温より少し高い温度のものに長時間触れ続けると「低温やけど」を起こします。痛みを感じにくく、見た目にも出にくいため、軽症だと思いがちですが、皮膚の奥深くまで進行し、深いやけどとなりやすく、通常のやけどよりも治りにくくなることが知られています。

相手が、誰にでも分かりやすい「嫌な人」で、自分に対してパワハラをしてくるトラブルメーカーだったとしましょう。明確に「嫌な人」であるぶん、この人は良くないと、誰もが分かる。爆竹のように、近づいたらやけどするよ、というレベルです。「熱い熱い」「危ない危ない」「早く離れたほうがいい」と、自分でも対策をとれるし、距離をとることに対して周囲も理解しサポートをしてくれやすい。

しかし、「一見、いい人」は、表面的には「あったかい」心地よさがあるのが厄介なのです。その人と接すると、自分も「自分はこの人に好かれている」「この人となら成長できそう」「私が守ってあげなければ」というような快感や願望を抱くのです。その感覚は湯たんぽやカイロのように比較的低温で、ほどよくあったかい。だから、すぐには離れがたく、知らないうちに皮膚の深層までやけどをする「低温やけど」になり、どんどんエネルギーが奪われるのです。

しかも、周囲の人は「いい人なのにどうして?」とあなたの嫌悪感を理解してくれないので、自分だけが不平不満、悪口を言っているような罪悪感を覚え、自分だけ頑張れていないような気がして自分を責めてしまいます。カウンセリングの場でこんな人が来たら、私は「離れてもいいんだよ」とお話しします。その方法を、今回は一冊にまとめたのです。

◇  ◇  ◇

次回「実は怖い『一見、いい人』 職場で逃げられない理由」では、私たちがどうして「低温やけど」しているのに気づけないのか、について「理性」「感情」という視点から下園さんに聞いていく。

(ライター 柳本操)

【元自衛隊心理教官の下園壮太さんに聞く】
中 実は怖い「一見、いい人」 職場で逃げられない理由
下 実は怖い「一見、いい人」 疲れたら「離れる」

「一見、いい人」は、実はサイコパスよりも手ごわい相手! 「一見、いい人」と、うまく距離を保つ、または逃げるためにはどうすればいいのか、パターン別に対処法を紹介。振り回されないための自分ケアの方法も解説する。【「TRC MARC」の商品解説】

★なぜ、あの人といると疲れるのか――
あなたのまわりに潜む、エナジーバンパイア対処法

社内や友達のあいだでも評判の「一見、いい人」。
でも、実はサイコパスよりも手ごわい相手だったりする!

いかにも悪人だったら、こちらも初めから用心しているし、
不満も周囲に分かってもらいやすい。
でも、「一見、いい人」の場合、ざわざわした嫌な感じは表現しにくく、
誰かに話しても「そうかな」「気のせいじゃない?」「悪気はないと思うよ」
と言われて、おしまい。

じゃ、このざわざわした嫌な感じは一体どうしたらいいの!?
日々のことでだんだん蓄積し、気のせいか疲れやすくなってきた気がする……

本書では、重症化しやすい〝低温やけど〟のような、じわじわ困った「いい人」
について分析して、タイプ別に対処法も紹介。
相手に振り回されない方法を人気心理カウンセラーが解説します。

【本書の構成】
第1章 あなたのエネルギーを奪う エナジーバンパイア
第2章 そのざわざわ感は、感情の「悲鳴」です
第3章 苦しいのは、「消耗・警戒・自己嫌悪」がループするから
第4章 エナジーバンパイアから身を守れ!「一見、いい人」パターン別処方箋12
第5章 「一見、いい人」に振り回されないための5つのケア【商品解説】

あんなに優しそうなのに。あんなに元気でいい子なのに。そういう人が一番厄介。巧妙な手であなたをじわじわ蝕む! タイプ別に分類し、対処法を紹介する。

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