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2020年5月14日

11877:本当にPCR検査は必要か?:記事紹介

清澤のコメント:PCR検査の総数を増やすことが必要であるかのごとき議論が聞かれるが、そうではないという医療法人社団悠翔会 佐々木淳医師の記事( https://www.yushoukai.org/blog/pcr )を友人が教えてくれました。その結論では「必要性の高い人には迅速に実施できる体制が必要」だが、「一般市民に対するスクリーニングや漠然とした不安に応えるための検査は増やすべきでない」という事のようです。納得しました。

要点を拾ってみます

【1】なぜ一般市民はPCR検査をしちゃいけない?:PCR検査が陽性になったとしても、実際に新型コロナに感染している確率はわずか6.5%。逆に、新型コロナに感染しているのに検査結果が陰性になる人が30%もいる。新型コロナのPCR検査の場合、感度は50~70%、特異度は99%程度であると想定すれば、人口10万人で有病率は0.1%なら、10万人の市民全員にPCR検査を実施したら、検査結果が陽性になった人のうち、わずか6.5%しか本当の感染者がいないということになる。

【2】なぜ医師会がPCR検査の拡大を求める?:それは「医師が必要と判断した人にもかかわらず検査ができない」という状況が一部地域で生じていたから。

【3】なぜ、医師が必要と判断しないとPCR検査を受けらないの?

一般市民を対象に無作為に検査をすれば、陽性者のうち6.5%しか感染者がいない。陽性者の9割以上が感染者との誤診。医師が選別してから検査を実施すれば、陽性者の88.6%が感染者となる。

【4】それでも日本はPCR検査が少なすぎる?:感染者・死亡者あたりの検査実施件数においては、欧米諸国よりは明らかに多い。医師たちが要求しているのは、必要な人たちに必要な検査が届くことであって、国民全員を検査せよということではない。

【5】日本はPCR検査が少ないから、感染者をちゃんと見つけられていないだけでは?:感染者数を隠すことができても、死亡者数を隠すことはできない。日本では新型コロナによる死亡者はわずか。データは、実際に日本の新型コロナ感染者が少ないことを示している。

【6】日本の治療成績がこんなにいいのはおかしい。死亡者をちゃんとカウントできていないのでは?;日本の死亡率が低い理由としては、救急医療が優秀であること、そして医療崩壊を回避できたことが大きい。ECMO(体外式膜型人工肺)装用まで重症化した人もで、75%が回復・退院している。ニューヨーク州で新型コロナ感染症で人工呼吸器が必要となったケースの死亡率は約90%。超過死亡でみると死亡者数の過小評価が、世界レベルで起こっている可能性がある。

【7】抗体検査の結果、かなりの人が陽性だったと報告がある。実際に感染した人はもっと多いはず!;抗体保有者が多いということは、すでに感染し治癒した人が多いということになる。

感情的な発信に振り回されないこと、信頼できる情報源をきちんと見極めることが大切。大規模にPCR検査が実施できれば問題が解決する、というようなシンプルな問題ではない。

医療法人社団悠翔会 佐々木 淳

医療法人社団悠翔会 佐々木 淳

Categorised in: ご近所の話題