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2020年2月12日

11504:意外と多い"猫の目の病気"症状

清澤のコメント:ネットを見ていたら猫の目の病気の症状が解説されていて興味深く拝見しました。犬だと白内障や網膜色素変性も話題になりますが、猫では外眼疾患が多くて、しかも病名では割合に人の目と共通なものが多いようですね。 概要を採録しますが、気になる点がありましたら直接獣医さんにご相談ください。獣医さんが眼疾患を広く考えておられて、クラミジア(末尾参照)やカリシウイルス(注)までを鑑別に入れているのに感服しました。 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200211-00014659-nekomag-life&p=1

ーー記事概要ーーーー

意外と多い"猫の目の病気"症状

2/11(火) 12:05配信

症状・異変からわかる、猫の「目」の病気

猫は痛みを隠す動物といわれる。今回は猫の特徴のひとつでもある大きな瞳に現れる異変と、その異変から考えられる病気についてご紹介。
●一番空気に触れる目の粘膜は異変が起きやすい
猫の瞳は大きく、つねに空気に触れている粘膜であるため、最も外部からの刺激を受けやすい。そんな瞳を守ったり、傷を治したりしようとするとき、目ヤニや涙は分泌される。目が塞がっている・充血している場合は緊急処置が必要なことも。

目ヤニが出る

●両目に見られ、くしゃみや涙を伴うなら→【ウイルス性結膜炎】:おもにヘルペスウイルスやカリシウイルス(清澤注1)などが原因で、白目表面からまぶたの裏側を覆う結膜に炎症が起きる状態。そこに細菌感染が併発すると、黄色や緑色の目ヤニが出る。点眼薬と内服薬を投与して治療する。
●3日以上くしゃみが続いたり、片目だけに涙が見られるなら
→【クラミジア感染症】:生きている細胞の中でしか増殖できない細菌であるクラミジアが病原体となる感染症。片目だけの涙や結膜炎、くしゃみなどの人の風邪のような症状が特徴。


→【細菌性結膜炎】:細菌が原因で起きる結膜の炎症で、子猫に見られることが多いといわれています。とくにこの場合は、黄色や緑色の目ヤニが出ることもある。すぐに動物病院受診。

涙が出る

●目を開けにくそうにしているなら
→【角膜潰瘍(かくまくかいよう)】:外傷が原因で、眼球の表面の角膜の組織に傷が付く状態。痛みが強く、目を開けられない状態になるとともに、角膜を保護するための涙が分泌される。傷を修復する効果のあるヒアルロン酸の点眼薬で治療。悪化すると角膜に穴が開くことも。
→【緑内障】:眼圧が上がる病気。ほかの目の病気が原因で発症する場合が多い。急性期には痛みから涙が出る。眼圧を抑える点眼や眼圧を下げる処置を行う。
●目は開けられるなら
→【流涙症(りゅうるいしょう)】:涙が鼻に流れにくく、目から涙があふれてしまう病気。猫カゼの影響で涙を鼻に流すための涙管が閉じたり、鼻が短い短頭種で生まれつき涙管が欠損していることなどが原因に。

●涙を伴い、完全に目を開けられないなら

→【ヘルペス性角膜炎】:角膜にヘルペスウイルスが感染して炎症を起こす。乾燥して痛みを伴うため、目を開けにくそうにすることが。抗ウイルス剤で治療。悪化すると失明することも。

→【重度の結膜炎】:「目ヤニが出る」で紹介した【ウイルス性結膜炎】と【細菌性結膜炎】のどちらにも該当。

→【緑内障】:「目を開けにくそうにしているなら」参照。

→【眼瞼炎(がんけんえん)】:まぶたの周辺に炎症が起きた状態。結膜炎や角膜炎などで目をこするうちにまぶたに傷を付けてしまうことなどが原因に。原因となる目の病気の治療とともに、エリザベスカラー(清澤注2)を着けて猫が目に触れないようにする。

目が充血している

●白目が赤いなら→【緑内障】

●まぶたの裏が赤いなら→【結膜炎】、【ウイルス性結膜炎】と【細菌性結膜炎】

●目の中が赤いなら

→【ブドウ膜炎】眼球の内部にあるブドウ膜という組織に炎症が起きている。ネコ伝染性腹膜炎(FIP)でこの症状が見られることが多いですが、白内障や腫瘍などで発症することも。

→【眼内腫瘍】眼球内に腫瘍ができた状態。多くは眼内出血やブドウ膜炎、緑内障の精査で発見される。

目をかく

→【結膜炎】:【ウイルス性結膜炎】と【細菌性結膜炎】に該当。

猫の大きな瞳は、簡単にチェックできるというメリットがある。愛猫をゆっくり見れるときに、さりげなく確認することを習慣づけられるといい。

参考/ねこのきもち2019年11月号『ねこの病気逆引き辞典』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)ねこのきもちWeb編集室

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注1:ネコカリシウイルス( feline calicivirus, FCV)は、ネコの感染症「ネコカリシウイルス感染症」の病原体となるカリシウイルス科のウイルス。

FCVはネコのかかる代表的な呼吸器感染症の1つであり、初期には高熱やくしゃみ、鼻水やよだれを垂らす、食欲減退などの症状を起こす。症状が長引くと舌や口に潰瘍が出来たり、口内炎が出来るときもある。また潰瘍や口内炎の二次感染として肺炎を起こし、最悪の場合死に至る。

ウイルスの感染力は強く、感染したネコと直接触れ合ったことによる感染、感染したネコのくしゃみ等による空気感染、感染したネコと人間との接触を介しての感染など多岐にわたる。実験では、乾燥した環境下にウイルスを置いた場合、3~4週間もの間ウイルスが生存していることが確認されている。

Categorised in: ご近所の話題