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2020年1月2日

11416:2019年を象徴する世界の科学研究12選

清澤のコメント:イギリスのガーディアン紙が、2019年に発表された科学的研究の中から、「2019年を代表する科学研究」を選出した。恣意的な選択ではあるが、概要を抄出する。ブラックホールとか光子など微妙に光に関連した項目が含まれている。

https://www.theguardian.com/science/2019/dec/22/the-science-stories-that-shaped-2019

◆1:地球温暖化に関する多数の研究

2018年に気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は世界の二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに約45%削減し、2050年頃にゼロにするという目標を打ち出した。

◆2:「北極海の氷」の調査

2019年9月、気候変動の影響解明を目指して、調査団がドイツの砕氷船で北極圏に向かった。北極の遠征調査史上では最大。研究は1年かけて行われる。

◆3:世界初「ブラックホールの映像」公開

2019年4月10日、地球上の8基の電波望遠鏡を結合させ、おとめ座銀河団の巨大ブラックホールの映像が初めて取得された。

◆4:エボラ出血熱の画期的な治療薬が2種登場

2018年から始まったエボラ出血熱流行は、約1年間で1600人以上の犠牲者を出した。従来の治療薬よりも死亡率をさらに引き下げる新型エボラ出血熱治療薬が2種類登場した。

◆5:ヨーロッパ最古のホモサピエンスの化石発見

ギリシャの化石が、アフリカ以外では最古となる約21万年前のホモ・サピエンスの骨だと判明した。ホモ・サピエンスのヨーロッパ到達時期を16万年早めた。

◆6:「人間のゲノム編集」議論が活発化

2018年11月、中国の科学者である賀建奎氏が「ゲノム編集でHIV耐性を持つ双子を生み出した」と発表した。この報を受けて2019年には人間の遺伝子構造を変更するという議論が盛んになった。

◆7:ノーベル賞化学賞を受賞した「リチウムイオンバッテリー」

旭化成名誉フェロー吉野彰氏が2019年度のノーベル化学賞を受賞。対象研究は「リチウムバッテリー」に関するもの。ポータブルエレクトロニクスに搭載されている。

◆8:マダガスカルの現状が「人間の影響」を浮き彫りに

マダガスカルでは、気候変動、外来種の侵入、人間による動物の乱獲・農業等問題が生じている。発表された研究では、保護区での「人間の影響力の増加」が著しいと判明。

◆9:かくれんぼが大好きなラット

フンボルト大学の研究チームが、「ラットはかくれんぼのルールを覚えることが可能で、かくれんぼ自体を楽しんで遊ぶ」という研究を発表した。研究は、かくれんぼは動物の遊びの中では複雑だということや、「報酬」が与えられなくても喜んで遊ぶということを指摘した。

◆10:ノーベル生理学・医学賞研究「低酸素応答のメカニズムの解明」

ノーベル生理学・医学賞は、「低酸素応答」のメカニズムを明らかにしたジョンズ・ホプキンズ大学のセメンザ教授ら3氏に贈られた。「酸素が足りているかいないかを細胞が検知するメカニズム」で、この反応制御分子が2つの複合タンパク質であることを突き止めた。

◆11:イスラエルの月面探査機「Beresheet lander」

イスラエルの民間宇宙団体が開発した月面探査機は、多数の支援金によって完成。「民間団体」としては世界初となる月面着陸に挑んだ。打ち上げには成功したが、月着陸には失敗。墜落時に驚異的な生命力のクマムシ数千匹を月面にばらまいたことでも話題になった。

◆12:「キログラム」の再定義

国際単位系の、メートル(m)、キログラム(kg)、秒(s)等の7基本単位のうち、キログラム・アンペア・ケルビン・モルの4単位が再定義された。Kgの定義は「キログラム原器の質量」だったが、新定義は、プランク定数を通して光子が持つエネルギー量と関連付けられた。

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