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2019年11月3日

11261:ソリブジン薬害事件とは:

清澤のコメント:薬剤師に処方した薬剤について電話で疑義が提示されることがあります。そのような場合に、薬剤師は危険な組み合わせでの処方では無いか?などを考えています。真摯に対応しましょう。嘗てそのような例として示されていた抗ウイルス薬のソリブジンにかかわる薬害事件というものがありました。抗がん剤の5-FUとこのソリブジンを併用すると事故が起きたようです。5-FUはわたくしもPETによる癌の診断用放射線薬剤としてこの事件の何年も前に研究したことがあり、懐かしく思い出しました。(注1)

 ―――Wikipediaより抄出――

ソリブジン(英:sorivudine)は、抗ウイルス薬のひとつで、チミジンのアナログ。非環状グアニンヌクレオシドのアシクロビルとは構造を異にする。ウイルス感染症の治療薬として、特に単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、EBウイルスに有効であった。

1979年新規合成され、1993年9月3日に日本商事(現アルフレッサ)より商品名ユースビルが販売された。

1993年の販売開始からの事故は、ソリブジン薬害事件などとして知られ、日本国内では治験段階で3人、1993年9月の発売後1年間に15人の死者を出し、販売は自主的に停止された。

ソリブジンの一部は腸内細菌の作用でブロモビニルウラシルに代謝分解される。このブロモビニルウラシルはフルオロウラシル(5-FU)の代謝酵素であるDPD(dihydropyrimidine dehydrogenase)と結合して、不可逆的に阻害し、5-FUの血中濃度を上げ、5-FUの副作用である白血球減少、血小板減少などの血液障害や重篤な消化管障害を引き起こす。薬害事件の生じる原因でった。

ソリブジン薬害事件

1979年(昭和54年)、ヤマサ醤油がソリブジンを新規に合成し、ヘルペスウイルス、特にHSV-1とVZVに対する選択性の高い強力な抗ウイルス作用を確認した。

1985年(昭和60年)から日本商事と経口帯状疱疹薬として共同開発を進めた。

1988年ヤマサ醤油は、米国のスクイブ社に、海外の開発及び販売権をライセンスした(商品名Bravavir)。

1993年(平成5年)9月3日、抗ウイルス剤として、商品名ユースビル錠として、日本商事から発売。しかし、発売後1ヶ月足らずでフルオロウラシル系抗癌剤との併用で重篤な副作用が発生。

1993年10月8日に中央薬事審議会の副作用報告調査会が開催され、その諮問を受け厚生省は「緊急安全性情報」の医療機関への配布を指示した。

10月12日、厚生省はソリブジンと5-FU系薬剤との相互作用による死亡3例を含む7例の重篤な副作用発現を記者発表した。日本商事も「重篤な副作用の発現」と 「製品の出荷停止の措置」を発表.11月19日より自主回収を実施した。

日本商事の調査の結果、23例で副作用発現(うち死亡14例)となった。

1994年3月5日、同社株のインサイダー取引による疑惑。ソリブジンの相互作用による副作用で死亡事故が発生したことが公表されるまでに、日本商事の役職員・社員他が、それぞれ自己保有している日本商事やエーザイの株式を売却し、株価下落の損失を回避したことが証券取引法違反(インサイダー取引禁止)に問われた。

1996年7月、ソリブジンのNDAが審査の途中で取り下げられたため、アメリカでの開発は中止となり、これを受けて日本商事はユースビル錠の販売を断念した。

1)Ophthalmic Res 1986;18:292–298 (DOI:10.1159/000265451)

Orbital Tumor Diagnosis by Positron Emission Tomography Using 18F-Fluorodeoxyuridine.Kiyosawa M. · Mizuno K. · Ishiwata K. · Watanuki S. · Monma M.· Ido T. · Abe Y. · Fukuda H,  Matsuzawa T

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