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2019年8月19日

10997:眼科臨床実践講座 2019聴講印象録

8月17日(土曜)-18日(日曜)にベルサール東京日本橋で眼科の講演会がありました。有料で高価ですが、毎年席はあっという間に売り切れます。今年は例年の倍以上の席数でしたが完売でした。

講座1:感染症を克服しよう:
①医療施設での感染症予防:子島良平

②細菌感染に対する抗菌薬の使い方、戸所大輔;セフェムは、アミノグリコシドは、、。クラミジア=点眼セフメノキシム、内服ならアジスロマイシン徐放錠2g

③ウイルス感染症 鈴木崇:アデノ(上皮下混濁)、角膜ヘルペス、サイトメガロ(CMV内皮炎)。

講座2:ぶどう膜炎の診断を極める
①前眼部所見の見極め 後藤浩:診断に繋がる眼所見を丁寧に見よう。後面沈着物、前房炎症、虹彩、隅角など。(聞き易い講義でした。)

②後眼部所見の見極め 高瀬博:感染性ぶどう膜炎、眼内リンパ腫、非感染性ぶどう膜炎を解説された。

 

講座3:What’s new in 屈折矯正&白内障手術
①コンタクトレンズ:佐野研二、ピギーバックレンズなど。薬剤名を上げられなくて準備に苦労したとのこと。終了後佐野先生と、お茶をしてきました。

②近視進行予防:長谷部聡、来月の国際近視学会の前振り(無料シンポジウムも開かれるらしい。)の話と有効な近視進行予防について。アトロピンは?中国のDIMS(コンタクト)レンズが良さそう。

③白内障手術:大鹿哲郎、:1⃣低加入度数分節眼内レンズ(レンティス・コンフォート参天)、2⃣3焦点眼内レンズPan Optics(アルコン)今年後半に出荷、3⃣先進医療としての多焦点眼内レンズは2008年からで2020年以降をどうするかが問われている。不調例が6.7%。不満症例の4-7%では摘出。このまま保険採用すれば、不満が続出することが恐れられる。現時点では、何も決まってないがPatient-shared billing(白内障は保険償還、老視治療部分は患者負担)という説もある。

8月18日(日曜)
講座4:網膜硝子体診療アップデート

①遺伝性網膜疾患の診断 角田和繁:1⃣患者への対応、2⃣分類と診断、OCTや自発蛍光、電気生理が大切。遺伝検査は施行し難くなっている。「見えにくさを感じている方へ」相談先を開示したパンフレットが有る。3⃣新しい視覚障害者認定基準。(復習が必要)良いほうの目の視力、エスターマン視野も可能、旧新生した障害の判定が緩和された。中心暗点(5級)の新設。演者に直接伺ったら、受診待ちが長いそうです。

②OCTアンギオグラフィー 丸子一朗:1⃣見えなかったものが見える。2⃣得意;DM,BRVO,AMD 3⃣アーチファクトに注意:用語:FAZ=中心窩無血管域、AMN:acute macular neuroretinopathy 他
(感想:そろそろOCTA月の新型OCTへのグレードアップも考えても良い時期かもしれない)

③硝子体手術:鈴間潔 最新の機材の違いの解説等。

講座5:緑内障治療のダークサイド
①眼圧下降治療のダークサイド 中澤徹
1⃣眼圧下降だけで安心せず、視野進行に注目せよ。2⃣が夏が低くても、眼圧変動や生活習慣に注意する。3⃣フラマ―症候群や睡眠時無呼吸症候群にも注目。

②緑内障手術後の合併症 戸谷正樹:BRIブレブ関連感染多くはグラム陽性菌、

③緑内障点眼治療の副作用;井上賢治 1⃣緑内障点眼薬共通の副作用(結膜充血、角結膜障害)と、2⃣緑内障点眼薬固有の副作用がある。固有の物にはベータ遮断薬:(全身には)頭痛、喘息、徐脈、抑うつ、(局所では刺激感、充血など)。PG関連薬(眼瞼色素沈着、虹彩色素沈着、睫毛剛毛化、上眼瞼溝深化)炭酸脱水酵素阻害薬(味覚障害、眼刺激、霧視、内皮障害)、α2刺激薬(結膜蒼白、傾眠、結膜炎)。局所副作用の少ないのがエイベリス。

講座6 小児眼科・弱視斜視のポイントを押さえよう。
①斜視・弱視 佐藤美保 成人の18.5人にほとりが斜視。遠見で7人に一人、間歇性外斜視は1.7%。ニューキャスルスコア:家族による評価をスコア化する(0から3点)。急性後天性共同性内斜視(Burian分類)。

② 小児眼科 野村耕治:輪部デルモイド、白内障、小児緑内障、神経線維腫症などなど。

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一年に一度、このような講義を聞くのは復習に好適です。今年は一般参加者が15000円で、研修医5000円だったそうですが、多くの若い医師と私よりも高齢と見受けられる医師で会場はいっぱいでした。大鹿先生によると、来年もオリンピックにぶつけて開催するそうです。地方からの方々は早く宿をお取りくださいとのことでした。

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