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2019年6月2日

10772:海に沈む道、まるで「千と千尋」の世界:記事紹介です 長部田海床路

清澤のコメント:文中に出て来る焼酎のCMを探してみました。昭和的なノスタルジーが素晴らしい。

写真・図版

潮が満ちて海に消えた長部田海床路。電灯が海面を照らしていた=熊本県宇土市

 熊本県宇土(うと)市に、海の中へ続く道がある。海中から電柱が顔を出す幻想的な光景が評判だ。いったい、どこへ続く道なのか

 熊本県宇土(うと)市に、海の中へ続く道がある。海中から電柱が顔を出す幻想的な光景が評判だ。いったい、どこへ続く道なのか。

 熊本県宇土市の長部田海床路(ながべたかいしょうろ)は、有明海に続く海に向かってコンクリート製の道が延びる。潮が満ちると道は沈み、海面に顔を出した電柱の列が沖へと続く。対岸には長崎県の島原半島を望み、雲仙普賢岳がかすんでいた。

 SNSでは、映画「千と千尋の神隠し」の一場面のようだとして評判だ。

人気に火がついたきっかけは、あのCMでした。

 5月中旬の夕方。どこからともなく十数人が集まり、カメラを構えた。朱色から薄紫色へ、景色は刻々と表情を変える。恋人と来た熊本市のフリーカメラマン椎葉優作さん(27)は「映画みたいな非日常の世界が撮れる場所。何十回来てもいい」と話した。

 そもそも何のための道なのか。干潮後に1キロほどの道を歩くと、約20隻の小舟が次々と戻ってきた。漁師の女性は「胸まで海につかって、アサリやハマグリをとってきた」と、軽トラックに網いっぱいの収穫物をのせた。

 管理する地元の住吉漁協によると、この道は1979年、干潮前後の船着き場として設置された。ノリ養殖と貝採取が主産業で、繁忙期には1日約60台の車が道を使う。2016年の熊本地震と台風で約20本の電柱のうち半数以上が倒れたが、18年夏に再建。山本敬一組合長(59)は「写真スポットとしても定着してきた。波で崩れた道を直すなど、維持管理は大変だが、大事にしていかんと」と語る。

 人気に火を付けたのは、08年に放映された大分麦焼酎「二階堂」のテレビCMだ。テーマは「道」。長部田海床路はラストカットに使われ、「迷った道が、私の道です」とナレーションが重ねられた。

 CM制作会社の担当者は「潮の満ち引きで道が現れては消える。はかなさがあって象徴的」とロケ地に選んだ理由を振り返る。物思いにふけりたいとき、ふらっと訪ねてみるのもいいかもしれない。(いいね!探訪記)(一色涼)

Categorised in: ご近所の話題