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2019年1月21日

10408:突然、タクシーに激高しはじめた父にびっくり:日経ビジネス記事紹介

突然、タクシーに激高し始めた (https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00107/00001/?P=3)

清澤のコメント:突然、タクシーに激高しはじめた父にびっくり

 佐藤悦子さん(「SAMURAI」マネージャー)と松浦 晋也さん(ノンフィクション作家)の対談の一部です。「認知症が記憶ではなく、まず性格の変化から起きる人もいる」、という例を挙げています。サービス業ではこの様に了解しにくく強い抗議を受けることもあるのではないでしょうか?いわゆる真のクレーマーよりもこのような例の方が多いかもしれません。眼科外来でもこのカテゴリーか?と思われるケースが時にあり、患者さんに強く抗議された職員には、必ずしもあなたの落ち度ともいえぬ場合があるからそれには過剰に反応しない様にと話しています。

2019年1月21日

『—佐藤さんのお父様の異変は、どのようなところで気づかれたのでしょう。

佐藤:父は私の家の隣に住んでいるのですが、「友人と食事するから、今日、夜ご飯はいらない」と言われた日があったんです。そうしたら、夜、外から父のものすごい罵声、怒声が聞こえてきて。どうしたんだろうと思って、玄関までをだーっと降りて「あ、ばーっと開けたら余計に興奮する」と気づいてそっとドアを開けたら、父が携帯電話に向かって「だからさっきから言っているんだよ!」と激怒していました。

松浦:何があったのでしょうか。

佐藤:「ちょっと、どうしたの?」と聞いたら、「タクシーの運転手が悪いやつなんだ!」みたいなことを言い出して。はあ? と思っていろいろ尋ねたら、どうやらタクシーを家の前で降りて、そのとき自分のかばんを車内に忘れたようでした。

 レシートはもらっていたので、父はタクシー会社さんに電話していたんですよ。でも、それは運転手さんの携帯じゃないですから、ちゃんと状況を説明して、「おたくのタクシーに忘れ物をしたので」と言わないとだめなんですけど、感情の抑制が利かなくなっていて、「今、降りたんだけど、忘れ物をした。降りたばかりなんだからすぐ戻ってこい!!」みたいなことをたぶん言っていたようです。

松浦:なるほど、電話の相手を、運転手さんだと思い込んでいた。

佐藤:会社の方も困りますよね、どの車両か番号なり言ってもらわないと分からないので「どちらからどちらまでご乗車に」と父に尋ねたんでしょうね。そうしたら父が「降りたばかりなのに、ふざけるな、だいたい運転手は普通忘れ物がないか確認するもんだよ」と、ものすごく興奮してしまった。

 「私がやるから、ちょっと家に入っていて」とレシートをあずかって、会社の方にかくかくしかじかと謝りながら説明して。「いきなり怒鳴られてびっくりしたんですけれども」と言われました。それはそうですよね。「本当にすみません」とお詫びして、状況を伝えたら、30分ぐらいで折り返しがあって、「後部座席にありましたので、これから持っていきます」と言ってくださって。

松浦:それはよかったですね。

佐藤:ところが、父にそれを伝えたら「Oホテルにも電話したんだよ」と言い出しました。Oホテルのカフェテリアにそのお友達と行って、そこからそのタクシーに乗ったらしいんですね。何で電話したのと聞いたら、「お前のところに出入りしているタクシーはひどいと伝えないと」と。忘れ物をしたのは自分で、タクシー会社の対応は何も悪くなかったのに……。

—うちの母もそういう言い方をすることがありました。「自分のミスじゃない」と主張したくて、他責な物言いをする。

佐藤:これは、加齢で感情の劣化、感情の老化が始まって、かなり進んでしまったのではないかと感じたんです。

松浦:脳は部位によって機能を分担していますから、どの部位に萎縮の影響が出るかで認知症の症状は大きく変わるんですよ。私の母の場合は記憶から来たんです。記憶ではなく、まず性格の変化が起きるという人もいるそうです。』

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