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2019年1月4日

10368:その自動運転トラックは、1km先まで見える“眼”を手に入れた

眼科医清澤のコメント:①随分素晴らしい自動走行誘導システムが開発されているようです。②しかし、中国と米国がこの様なシステムの所有権を競う事になりそうな時世でもあります。

記事抄出 2019.01.04 FRI 11:30:自律走行車に欠かせないセンサーで、レーザー光を用いるLiDARよりはるかに遠い1km先まで“見える”システムを、自動運転トラックのスタートアップが開発した。米国と中国に拠点を置くTuSimpleは、カメラを用いることで競合各社の3倍近い性能を確保したという。その実力のほどを試乗で試した。

TEXT BY ALEX DAVIES
TRANSLATION BY KAORI YONEI/GALILEO WIRED(US)

TuSimpleのコンピューターヴィジョン・システムは、競合各社の3倍近い1,000m先まで見渡すことができる。自律走行車の開発者たちが直面している難題のひとつを解決しようとしているのだ。

ロボットは隣の車線を確認し、素早くハンドルを切った。そして18輪トラックで4人の乗客とともに、車線を区切る白の破線を横切る。この車線変更は、TuSimple(トゥーシンプル)の自動運転トラックが見せてくれた素晴らしい運転の一部にすぎない。高速道路にスムーズに合流して再び一般道に出るまでの間、トラックは落ち着いて走行し、人が運転する周囲のクルマに合わせて速度や位置を調整していた。

コンピューターヴィジョンの専門家が創業

見事な運転を支えているのは、ライダーを用いた2つのレーザースキャナー、前方を向いたレーダーなど、トラックのあちこちに取りつけられたセンサー類だ。システムの鍵を握るのは、前後左右に向けられたいくつかのカメラである。競争が激化するロボットトラック分野でTuSimpleが頭ひとつ抜けられるかどうかは、これらのカメラにかかっている。TuSimpleの最高技術責任者(CTO)である侯暁迪(ホウ・シャオディ)によると、同社のカメラは競合各社の3倍近い1,000m先まで見渡せるという。

TuSimpleはサンディエゴと北京に本拠を置き、ツーソン郊外にテスト施設がある。ここにテスト施設をつくったのは、アリゾナ州は晴天が多く、規制が緩いからだ。

LiDARの制約をカメラで克服

都市でロボットカーを動かすことはいまでもかなりの難題だが、高速道路で動かすことは比較的容易だ。「トラックを動かすシナリオは比較的簡単なもので済みます」と候は話す。

知覚はおそらく自律走行の最も難しい部分だが、近年はレーザーをベースにしたLiDAR(ライダー)が最高のツールとみなされている。しかしLiDARには距離の制約がある。最も強力なシステムでも、250~300m先の物体を検出するのが精いっぱいだ。一方、カメラはもっと遠くまで見渡すことができ、LiDARの開発に付きまとうハードウェアやコストの問題も少ない。LiDARより信頼性が高く、遠くまで視認でき、解像度も優れている。

ただし、カメラならではの課題がある。カメラが生成する2Dデータを、3Dの現実世界に変換するのが難しいのだ。物体からの反射と影を見分けたり、物体と物体の境界を認識したりできるソフトウェアの開発は、途方もなく難しい。

カメラの映像から周囲のクルマを認識

試乗では運転席の真後ろに座っており、その左に候がいる。右側には小型冷蔵庫くらいの黒い箱があり、複数のケーブルが接続されている。箱にはサーヴァーが入っており、カメラの映像をコンピューターが認識可能なデータに変換している。運転席にはセーフティー・ドライヴァー、助手席にはTuSimpleの技術者が座っている。

後部座席に置かれたモニターには周囲のクルマが映っており、時速105km前後で走行するトラックは、この映像から各車との距離や速度差を知ることができる。そして経験豊富な運転手のように、これらのデータを基に判断を下す。自分より遅いクルマが高速道路に合流できるよう減速したり、緊急車両のために道を空けたり、遅いクルマを安全に追い越したりといった具合だ。

制動距離を稼げることの価値

1,000m先まで見えるカメラというのは、少々過剰な性能といえる。ほかのクルマやカーヴの関係で、1,000m先まで視界が開けている状況は、実際にはほとんどないからだ。ヴェンチャーキャピタル(VC)はすでに、候のヴィジョンの価値を認めている。「Crunchbase」によれば、TuSimpleはVCから8,310万ドル(約93億円)の出資を受けているという。

TuSimpleは現在、技術の実用化を目指し、運送会社やトラック会社、メーカー、サプライヤーとの関係を構築している。順調にいけば、19年末までにソフトウェアの準備が整う予定だ。

Categorised in: ご近所の話題

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