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2018年8月5日

10049:東京医大「女子受験者を一律減点」報道 まだ鵜呑みにできない理由;記事紹介

東京医大「女子受験者を一律減点」報道 まだ鵜呑みにできない理由

楊井人文  日本報道検証機構代表・FIJ事務局長・弁護士

8/2() 21:42

 

清澤のコメント:先の報道を事実として、日本社会の後進性を論ずる論調や、海外からの反響が強い等の議論が盛んに盛り上がっています。この記事は「ちょっと待った、果たしてこの記事にエビデンスが何処まであるのか?」という論調かと思います。結果として女子合格率が男子のそれの3分の1と大変少ないのは事実ですが、確かに記事のニュースソースは何処かからのリークの様にも感じられます。今後、短期間で東京医大の学内調査の報告が文部科学省に提出されることでしょう。その結果に期待します。確かに東京医大における女子受験生差別同様の理由を明示しない恣意的な合格者選別の事例は他大学でも多数存在するのだとは思います。こうした議論を経て世の中が良い方向に変わってゆくのでしょう。

 ――記事紹介――

「女子受験者を一律減点 東京医大、恣意的操作」ー 今朝の読売新聞が衝撃的なスクープを放った。女子であるという理由だけで減点とはいかがなものか、と反応したくなる。だが、待てよ。この報道を「事実」と鵜呑みにするのは早い。紙面上、事実と信じるに足るエビデンスは何も示されていないからだ。大学側も事実関係を認めるコメントは出していない(82日午後6時現在)。

今朝、読売新聞が報じた「事実」(ファクト)は以下の内容に尽きる。

東京医科大(東京)が今年2月に行った医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが関係者の話でわかった。女子だけに不利な操作は、受験者側に一切の説明がないまま2011年頃から続いていた。

出典:読売新聞201882日付朝刊1

では、この裏付けとなる「証拠」(エビデンス)は何か、とみてみると、匿名の「関係者」の話しか出てこない。1面トップと社会面トップに展開された記事のうち、証言内容の核心についての記述はこれだけだ。

関係者によると、同大側は、1次の結果が出そろった段階で女子の得点に一定の係数を掛けて減点するなどしていた。…(略)…

女子受験者の合格者を減らす調整は、10年の一般入試に合格した受験者の男女比で、女子が4割弱と前年の2割強を大幅に上回ったことがきっかけだったという。11年以降、女子の合格者を3割前後に抑えるようになり、実際に同年以降の一般入試では、3割前後で推移している。…(略)…

同大関係者は取材に対し、女子に対する一律の減点を認めた上で「女子は大学卒業後、結婚や出産で医師をやめるケースが多く、男性医師が大学病院の医療を支えるという意識が学内に強い」と説明している。

出典:読売新聞201882日付朝刊1

(続く https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/20180802-00091684/

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