お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2018年4月12日

9765:死体からのメッセージ:押田茂實 読みました。

51KZt7+I7RL__SX303_BO1,204,203,200_死体からのメッセージ:押田茂實著 読みました。

東北大学艮陵同窓会関東連合会の会長が日大名誉教授のこの押田茂實先生。同会のホームページを再建するための打ち合わせで押田先生とお会いしてこの新しい著腫を戴きました。押田先生は多くの著書を著しておいでですが、この本も楽しく読めました。
仙台のトリカブト殺人事件を覚えておいででしょうか。紫の美しい花をつける野草のトリカブトは毒矢に使われる毒を含むことで知られていましたが、鉢植えのトリカブトからアコニチンという毒を抽出して妻を殺害して、保険金を取ろうとした人がいたのです。この事件の解決には同級生である大野要吉君が大活躍されました。
この記事によると、使われた毒素はトリカブトだけではなく、ふぐ毒と混ぜて使われていたのだそうです。その両者の混合によって、作用時間を遅れさせることが出来る。斯くして数時間の飛行前の投与でも目的の時間に殺人を完遂できたと本文では解説されています。
東北大学法医学教室故赤石英教授は彼の恩師ですが、私も講義を受けた学生の一人です。押田先生が事件を話すとき、赤石先生がしめされた法医学に対するフィロソフィーがしっかりと伝わってきました。

内容紹介

法医学関連ドラマが昨今放映され、
法医学が事件解決の重大なアイテムとなっている。
本著者の押田教授は、法医学者として足利事件や袴田事件、
東電OL殺人事件などで弁護側で法医学鑑定をし、
冤罪であることを証明してきた、
法医学界におけるDNA鑑定の第一人者である。
本書では、押田教授がこれまで関わってきた事件をからめながら、
法医学の見知から事件解決に至った事例を、面白く解説していく。
ミステリーファンにも興味を持たす必読の一書。

もくじ
はじめに

第一章 死体との対話
◇私を目覚めさせた「今年は豊年ですね」事件
◇解剖しないと真相はわからない
◇見えることと見抜くこと

第二章 小説より奇な事件もある
◇ある赤ちゃんの殺害事件
◇事故につながった変わった趣味
◇ぐるぐる巻きにされていた死体
◇法医学では、キズは「創」と「傷」
◇捜査に必要な死亡推定時刻
◇見えない毒の恐怖
◇トリカブト殺人事件
◇酒に関する法医学

第三章 事件・事故の現場から
◇航空機事故現場の法医学
◇阪神・淡路大震災の現場から
◇東日本大震災から南海地震、関東大震災
◇昼はエリート社員、夜は娼婦 東電女性会社員殺人事件
◇死刑におびえた48 年間 袴田事件
◇逆恨みによる 秋田弁護士殺害事件

第四章 精度の増したDNA 型鑑定とその問題点
◇科学の進歩と真相究明
◇別人の臓器が提出された不可解な 保土ケ谷事件
◇新しいDNA 型鑑定で逮捕された 足利事件
◇無罪が確定した鹿児島強姦事件
◇事故車を運転をしていたのは誰か 宮城犯人隠避事件
◇科学的捜査を無視する恐るべき事例
◇真犯人は他にいるの声が届かない 姫路郵便局強盗事件
◇容疑者以外のDNA 型が検出された 今市事件

参考文献

内容(「BOOK」データベースより)

精密な技術と最新知識に加えて迅速な行動力が求められる法医学の現場。その第一人者として、数々の事件・事故で医学鑑定に携わり、時には冤罪を証明してきた著者が、法医学者生活50年を振り返って、貴重な体験を記した。


Categorised in: ご近所の話題