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2018年1月9日

9503: 3週間後に失う視力、その前に…開発者が手渡したRPG

3週間後に失う視力、その前に…開発者が手渡したRPG


倉富竜太 朝日新聞デジタル 
2018181001


清澤のコメント:網膜芽細胞腫であれば、このような事態もない事ではないでしょう。共感できる良いお話で有ろうかと思われました。

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(前略)家庭用ゲーム機は、教育上よくないとの批判は絶えないが、それでも多くの人たちを魅了してやまない。

     ◇

 松山さんたちは96年に友人ら10人で「サイバーコネクト」を立ち上げた。松山さんは01年には社長に就任し、社名も「サイバーコネクトツー(CC2)」と改めた。

 順調に業績を伸ばしていた06年のクリスマスの直前。思わぬ相談が舞い込んだ。

 「発売前のソフトで非常識かもしれないが、もし完成しているのなら、少しでもいいので青年に遊ばせてもらえないでしょうか」

 1歳の時に小児がんの一種の「網膜芽細胞腫」を発症し、右目を摘出した藤原洋さんは左目も発症した。3週間後の手術で目が見えなくなる。その前にやりたいことを尋ねると、当時21歳だった藤原さんが選んだのがCC2が開発したゲームだったのだという。願いを実現させてあげたいと、藤原さんの支援者が販売元の「バンダイナムコゲームス」(現バンダイナムコエンターテインメント)にメールを送った。

 そのゲームソフトは「.hack//G.U.」の最新作。主人公が仮想の世界で、戦闘と旅を繰り返しながら成長するロールプレイングゲームだ。06年5月に1作目、9月に2作目を発売し、07年1月18日に3作目の発売が迫っていた。手術は1月9日。

 「発売前のソフトを個人に開示していいのか」「同じような要望が100人から届いたら開示するのか」。だが、バンダイが了承。クリスマスの日に、松山さん自らの手でソフトを届けた。

 藤原さんが手術を受ける4日前の新年の朝礼で、松山さんは全社員に語った。

 「エンターテインメントの仕事は生活になくても生きていけるが、洋君のように楽しみに待っている人がいる。意味があることなんだ」

     ◇

 「ゲームの仕事は、人の役に立っているのだろうか」。ゲームクリエーターの多くは、そう自問自答しながら仕事を続けているのだという。(後略)

(倉富竜太)

 

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