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2017年7月7日

8999:「日頃あまり見ることのない眼腫瘍の治療」後藤浩先生:聴講印象録

第一回江東眼科学術研究会 201776

「日頃あまり見ることのない眼腫瘍の治療」後藤浩先生(東京医大臨床医学系眼科学分野 主任教授)

 

霰粒腫と脂腺癌は外見が似ている。

霰粒腫と思われるものにマイボーム腺角質嚢胞がある。これはケラチンで満たされている。

 

眼腫瘍は診断が大切である。

眼腫瘍をテーマとして眼科の教科書を脱稿して、秋に出版するとのこと。

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○眼瞼悪性腫瘍(1991年から2016年)脂腺癌115例(40%)、基底細胞癌101例(35%)、扁平上皮癌30例(10%)、悪性リンパ腫も多い。

取り扱いの基本は安全域(セイフティーマージン)をつけて切除すること。

基底細胞癌だと皮下で剥離して皮膚を寄せ、瞼板を残す方法での切除ができる。

皮膚の縫合には7-0シルクがよい。

ヒューズフラップという眼瞼結膜を上下で入れ替える特殊な手術法があり、これだときれいに仕上がる。

 

○結膜の悪性腫瘍:

悪性リンパ腫が62%と最多。扁平上皮癌やメラノーマもある。

羊膜移植は結膜再建によい方法だが、法律が厳しくて京都府立と東京歯科大以外では実際には使えない。

結膜メラノーマには切除再建とインターフェロンを含む局所化学療法を行う

後藤式糸切機能付き持針器は一人手術に便利。

 

◎眼窩腫瘍 非悪性が641例(86%)で悪性腫瘍は107例(14%)であった。

 

○非悪性では、特発性眼窩炎症(178例)、IgG関連(66例)、海綿状血管腫(66例)、涙腺多型腺腫(52例)などが多い

眼窩リンパ管腫手術ではボリュームを減らすだけだが、終結が多くむつかしい。

IgG関連疾患(ミクリッツ症候群)は両眼の腫れを見たら考える。顎下腺も腫れる。自己免疫膵炎も合併する。高IgG血症では黄色腫の合併がある。

 

 

○悪性眼窩腫瘍には悪性リンパ腫(52例)、腺様嚢胞癌(20例)などがある


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