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2017年5月3日

8815: 病院に行きすぎはいけないの? :記事紹介

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病院に行きすぎはいけないの?
(日経ビジネスリーダー > ニュース解説 > 経済ウオッチ > 記事 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO15920230Z20C17A4000000/?n_cid=NMAIL003)謎×経済=ナゾノミクス (2)財政 2017/5/3

眼科医清澤のコメント:
 5月に入ってスギ花粉症は去り、思えば今年も多くの抗アレルギー薬を処方させていただきました。その裏面を国民に説明する記事です。

 憲法記念日(Constitution Memorial Day)にあたって思えば、日本にしか存在しない「国民健康保険制度」が戦後の国民の基本的人権の一つである「健康で文化的な生活」を高いパフォーマンスで守ってきたことは明らかです。しかし国民医療費は、現在の国家財政に対しては過重であり、その削減を求める良識的な声もあります。国民健康保険制度は各種のモラルハザードを内包していますから、それに対する対策が今後も強まることでしょう。混合診療が許され、公的医療給付の水準は生活保護的な水準に限られるかもしれません。診療所としても制度運営が変わることに備えて行かなくてはならないと思います。

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記事の引用; 千葉県在住の北村優子さん(仮名、24)は花粉症の薬を病院で処方してもらう。市販薬を買うよりも安いからだ。アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン剤「アレジオン(錠)20」の場合、街角のドラッグストアで買うと1錠あたり165円ぐらい。ところが病院で処方してもらうと1錠あたり36円。診察にかかる初診料などを含めても月約3000円以下とかなりお得。

病院でもらう薬とドラッグストアで買う薬には同じ成分のものもあるが…(上図)

 体調がすぐれなければ、病院に行く。こんな当たり前のことが日本で問題になっています。お金がかかりすぎるからです。

  --以下の要点続き---
◎なぜ、病院でもらった方が市販薬を買うよりも安いのか。

 病院の診察料や薬代のうち患者が窓口で払っているのは原則として3割。
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■窓口払いは医療費全体の1割

 日本国民の医療費は約41兆円。患者が直接負担したのは12%。残りは健康保険料と税金から。

 国や地方の金はもとは私たちの税金。国と地方の借金は17年度末時点で1093兆円。先進国で最悪。医療制度を維持するため予算の約2割を投じている。増税分はすべて社会保障費に充てるが、消費税率も19年10月には10%へ上がる。健康保険料率も5年間で平均2~3%程度上げた。

 病院で払う額は少なくても、間接的に多くの費用を国民が負担。医療費増加を抑えるには「みんながコスト意識を持つ必要」がある。

■小さなリスクは自分で対処を

 同じ成分の薬を自分で買うと全額負担で、病院で処方してもらうと一部の負担で済む構造に問題があるとも言われる。

・「セルフメディケーション税制」:転用市販薬購入費用につき、税金控除を受ける制度で、病院に行く人を減らす狙い。

・「人生100年時代の社会保障へ」と題した提言。「小さなリスクは自分で対応すべきであり、公的保険の範囲を見直すべきだ」と主張。

・過度な見直しには反対の声もある。

(経済部 吉田悟巳)

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