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2017年5月1日

8810:眼科医冥利に尽きる… ある末期がん患者への治療:記事紹介

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眼科医冥利に尽きる… ある末期がん患者への治療:記事紹介です

◎清澤のコメント
〇東北大学の医局で一緒に勉強した東京医科大学八王子病院の志村雅彦先生がインタビューに登場しています。

〇私が大学病院に勤務して居た頃、この記事のようなガン末期の患者さんが静岡県から親戚経由で紹介されて来ました。医局での相談の結果、白内障手術で体調を崩してもいけないからということで、大学での手術は行って差し上げることができなかったことがありました。そのことが、今でも心に刺さっていましたが、この記事でそれを思い出しました。
20年前とは時代が変わったのかもしれません。

〇眼科医師のデータにご興味のある方は、元記事を検索してご覧ください。

12938人(34歳以下10%)、男女比62:38、勤務時間週41時間、開業割合64%はさておき、この「開業医の平均報酬額」の基本資料(https://dot.asahi.com/dot/2017042700056.html)は個人開業医の医院としての総収入ですから、事務員や看護師などを合わせた全体に対する診療所としての売上額であって、サラリーマンとしての所得との比較は全くできない性質のものと思われます。

その点、この本の書き方は、あえて誤解を招こうとする表記の仕方であると感じられます。医学部生がそれを期待して眼科にきてもそのような過大な報酬は得られません。

〇研修医の2年間の義務化に伴って、眼科をすべての研修医がローテ―トするわけではなくなったのに伴い、眼科入局者の減少と地方大学の眼科医局の壊滅的な惨状が問題となっていました。
日本眼科学会のページを見ますと、
「新入会員数のスーパーローテイト導入(平成16年)前後を比較すると、平成11年度418人、平成12年度381人、平成13年度586人、平成14年度460人、平成15年度379人、平成16年度131人、平成17年度86人、平成18年度329人、平成19年度307人、平成20年度330人、平成21年度248人と導入後には明らかに減少しており、導入後の新入会員数は導入前の水準に戻っていません。」と記載されています。
 でも、患者さんと喜びを共有できる素晴らしい診療科であることは変わりませんので、今後も多くの後輩が眼科に来てくれることを期待し、歓迎いたします。聞くところによると、ここ数年また眼科入局者の減少に多少歯止めがかかっているとも聞きます。それは喜ばしいことです。

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by 塚崎朝子 (更新 2017/5/ 1 07:00)

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 超高齢社会に突入し、患者が増加している眼科。今後、白内障手術など外科手術も増えることが予想されるが、そもそも「眼科医」とはいったいどんな仕事の内容なのか。医学部志望生向けのアエラムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる』では「診療科別仕事図鑑」として、現役の医師に「眼科医」の仕事内容を聞いた。

*  *  *
 目は、直径わずか約24ミリだが、ヒトは目を通して情報の8割を得ており、極めて重要な器官だ。目の障害は加齢に伴うものが多いため、超高齢社会を迎えて、眼科医の需要は急増している。

 眼科疾患は幅広いが、眼科医の仕事は、内科系と外科系に大別される。内科系として、緑内障は、適切な薬によって眼圧を下げ、進行しないようとどめる治療が主流である。眼鏡やコンタクトレンズの処方という仕事もある。

 一方、外科系として白内障は、水晶体を人工レンズに交換する手術が主体。さらに21世紀に入り、水晶体の後方にある硝子体の中も手術ができるようになって、外科系の役割が増している。

 東京医科大学八王子医療センター教授の志村雅彦医師も、顕微鏡を通じた微細な硝子体手術を得意としており、神経組織である網膜の診療を専門に据えている。志村医師は「眼科医の最大の魅力は、結果がすぐに分かること。患者さんも『見えるようになった』ことはすぐ実感できるので、感謝してもらえます」と語る。

 患者の訴えは「見えない」ことが主だが、その中身は実にさまざまだ。失明から、視力の低下、さらには、もやがかかったように見える、歪んで見える、視野が狭まることもある。視力検査を基本にして、眼底検査や眼圧の測定、近年は、眼底三次元画像解析(OCT)検査なども駆使して、見え方の異常の原因がどこにあるのかを突き止めていく。

 眼科医には、角膜、水晶体、網膜硝子体、緑内障、視神経などの専門があり、ごく稀だが目の腫瘍の専門家もいる。

 極めて専門性の高い診療科だが、実は最近は目と全身との関わりも注目されている。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の末に、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性といった疾患を合併する患者が増えているのだ。志村医師が言う。

「全身疾患の症状が目に現れてくることは少なくありません。学生時代や初期研修では、全身の病気のこともきちんと勉強してきてほしい」

■広がる外科手術。伝統的に女医が多い

 気が付くと、深夜から明け方まで手術をしていることもあるので、「体力が必要」とも。

「それでも無事手術が成功して、視力を取り戻せた喜びに勝るものはありません」

 内科系や、短時間で終わる白内障などの手術が主体であれば、時間のやりくりがしやすく、女性医師が多い診療科でもある。開業医であれば、多くの患者を診ることもできるが、それなりの高額機器が必要で、設備投資や減価償却で、収益性の高い診療科ではないとされる。

「手術のようなチームプレーでさえ2~3人の少人数で行うことができ、1人で診断から治療まで行うことも可能ですので、1人でしたいという人に向いているかもしれません」

 見えるということは、人生を豊かにする。志村医師の忘れ得ない患者の1人に、末期がんだったが、白内障手術を施した結果、家族の顔をしっかり見て心に刻み、とても満足して息を引き取った人がいる。眼科医冥利に尽きる出来事だ。(文/塚崎朝子)

志村雅彦医師
埼玉県出身。1991年東北大学医学部卒。97年東北大学大学院修了、同大医学部付属病院助手。98年米国ミシガン大学留学。東北大学医学部眼科講師、NTT東日本東北病院眼科部長などを経て、2012年から東京医科大学八王子医療センター眼科教授
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Categorised in: ご近所の話題