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2017年2月18日

8599: 第7回Surugadai Ophthalmic Clinical Conference聴講印象記

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第7回Surugadai Ophthalmic Clinical Conference(日本大学病院眼科)

講演Ⅰ 『OCTによる加齢黄斑変性の診断』 森隆三郎 診療准教授

 AMDのOCT所見の読影ポイントとOCT angiographyの所見
〇パート1:OCTで見るべき所見
 1、RPEの隆起の有無

 2、脈絡膜新生血管の深さと位置、ポリープ状病巣、異常血管網の範囲
  タイプ1(新生血管がPEの下⇒アイーリア)、タイプ2(PEの上⇒ルセンティス)

 3、RPEの菲薄、裂孔部位(tomographic notch sign)は脈絡膜反射で見る
 
 4、抗VEGF投与後の経過を同部位で見る

〇パート2 OCT angiographyによるAMD診断
 1、アーティファクト
 2、AMDサブタイプ

講演Ⅱ 『黄斑疾患のオーダーメイド治療戦略』 中静祐之 准教授

images4GMXTS29 (硝子体内は映画ラ・グランブルーのようだとのこと)

黄斑手術においては黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体黄斑牽引症候群、近視性中心窩分離症、ピット黄斑症候群、糖尿病性黄斑浮腫、黄斑浮腫を伴う網膜静脈閉塞症など様々な疾患が手術適応となる。ここでは、多くの症例が提示された。

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ASPPE:acute syphilitic posterior placoid chorioretinitis ?

清澤のコメント:前房や硝子体内細胞を伴う、加齢黄斑変性に似た白い黄斑部病変。ベータメサゾン点眼が効く。手にバラ疹があったりする。駆梅療法が必要。(この図は別ページから借用)が印象的であった。

講演Ⅲ 『みんなの硝子体注射』島田宏之 教授

 血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬の硝子体内注射を取り巻く現状はここ10数年で劇的に変化し、件数も飛躍的に増加している。適応も、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症、近視性脈絡膜新生血管と拡大した。米国では2004年にガイドラインが作成され、2014年に改定された。抗菌点眼薬を用いても、眼内炎の抑制効果はなく、抗菌点眼薬が耐性菌を増やすことから、米国のガイドラインでは抗菌点眼薬の使用はすでに削除された。
 本日の講演ではPAヨードなどのヨード剤による消毒の有効性や、術者がマスクをして口腔内細菌の飛散を防ぐことなども話された。

眼科医清澤のコメント:当医院でも寺松医師により荒川看護師がついて、硝子体内抗VEGF抗体注射は行われているので、次の施注の機会にその滅菌などについて確認しておくこととしよう。

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