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2017年1月29日

8533:関東在住者の同級会で弦楽4重奏を聞きました。

8533:関東在住者の医学部同級会で弦楽4重奏を聞きました。
photoE2410b 今回の同級会は、母校の脳外科血管内手術専門の教授職を定年前で擲って音楽大学に入学して、チェロ奏者の道を歩み始めているT君が幹事。場所も洗足学園音楽大学向かいの随分高級感のあるリストランテ・フィオーレの別棟で行われました。

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 少し早く着いた小児科のG君夫妻とともに音楽関連のキャンパスを案内してもらいました。何しろ、きれいで素晴らしい設備が整った場所であることに驚嘆。期末試験を控えて、学生さん方がそれぞれ自分の楽器演奏の練習をしたり、発表会を行っていたり。学生の納付金だけでこれだけの設備が良く作れたものだと思いました。

 今回の会の特徴はT君の先輩4人の弦楽四重奏をまず拝聴したことです。ドボルザークの弦楽4重奏曲、アンダーソンのピチカートで弾く小曲(L. ANDERSON Plink, Plank, Plunk )、そして鳥の歌などを聴かせていただきました。

T君が中心になって演奏した「鳥の歌」は、カザルスがフランコ政権に抗議して「カタロニアでは鳥がピース、ピースと鳴く」と語ったといういわくつきの反戦歌で、国連に招かれてカザルスが再び演奏活動に戻るきっかけになったという曲だそうです(注)。現場での演奏をユーチューブに公開してと頼んだのですが、まずは歴史的な演奏の方を収録します。

注;「カタロニアの民謡から『鳥の歌 El Cant dels Ocells』という曲を演奏しようと思います。鳥たちはこう歌います。『Peace, Peace, Peace(平和、平和、平和)』と。そのメロディは、バッハ、ベートーベンそして全ての偉人たちが賞賛し、愛したもの。そしてわたしの民族、カタルーニャの魂なのです。」

 北海道で、在宅医療の確立に今も尽力しているA君は、在宅医療に関する2学会の世話もしていて、その途中で参加してくれました。地域の在宅医療は看護師や家族が中心で行い、そこに医師は関与してゆくという事のようです。私は、在宅医療ではありませんが、このところ遠隔診療の掛け声の高まりをひしひしと感じていましたので、彼の取り組みの話はとても参考になりました。彼が北海道に渡る契機となった某市立病院(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/51556435.html)のことも思い出しました。病院設立団体が古くなった病院を建替えても、その資金はとても病院収益から捻出することはできません。先日の記事で取り上げた土浦協同病院の問題(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54704189.html)にもこれは共通すると思います。その一端であれ、現場にその責任を負わせようとするのは誤りですし、建て替えをきっかけに崩壊する病院は今後も続くでしょう。

 私は「開業医=零細企業経営者論」を一席ご披露。最近テレビドラマで見た「下町ロケット」の佃社長のように「自分の医療の品質を世界一にすることに拘ろう」「従業員が自分の仕事に自信を持てる職場にしようと思う」みたいな話をしました。

 I夫妻も姪御さんを伴って遠いところを来てくれました。2つの地区医師会の合併にも監事として尽力されたそうで、会計基準を同じにするところが大変だったそうです。以前からご夫妻で水泳に力を入れているとは伺ってましたが、ミズノ主催で今年の1月7日に開催されたシニアの水泳大会で全国で一位を獲得したという自慢話も伺いました。夫妻で同じ趣味を磨いておいでなのは素晴らしい事です。

 G君は奥さんとともに、地域の小児医療を今も実践しています。私が今も最も親しくさせてもらっており、今回も直前で参加を促してくださいました。彼は、若い方々を前に、今晩は随分エキサイト気味でしたが、これもご愛敬。「転倒した子供は自分で立ち上がらせてからほめるべきであり、親が駆け寄って助け起こしてはいけない」などの発言は、説得力のあるものでした。

 演奏してくださった方々にも、会食には参加していただけました。というわけで、総勢12人。

 4重奏で「合わせる」というのは、遠慮して自己主張を抑えて他の演奏者に合わせるのではなく、各演奏者が他の演奏者の音に何を加えられるかを自覚しながらよりよくなるように演奏するという意味であるというような議論も飛び交っていました。

 旋律を演じる第一バイオリンが和音を奏でる第二バイオリンやビオラに勝る存在ではないという第2バイオリン奏者の発言も、「俺が俺が」という人々ばかりの中ではとても新鮮でした。

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