お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2016年10月21日

8249:「脱メディア」という講演を視能訓練士小町さんと共にしました 

第5砂町小学校で本日、学校保健委員会活動の「すこやか5砂」で約100人の教師と父母を聴衆にして「脱メディア」という講演を視能訓練士小町さんと共にしました。第5砂町小学校の校長先生は前任校の第7砂町小学校校長時代からスマホやゲーム機などの「メディア」から子供を引き離す日を設けるという運動に取り組んできました。それで私が校医をしている2つの小学校が共にその運動に取り組んでいる経緯がわかりました。(ポスターの図を準備中)
ーーーー
8209:映像メディア使用に関する小学生の実態調査が入手できました。学校保健委員会「さわやか5砂小学校」集会で本日講演をしました。

  ---
・子供たちが電子機器に接する時間は確かに長いです。おそらくわたくしたちの時代よりもずいぶん増えているのでしょうけれど、殊に双方向のメディアは我々のころにはなかったものです。小学生における映像メディアの多用はいくつかの問題を複合的に含んでいます。

001・まず、電子機器によって与えられる視覚的経験では実際の生活での経験よりも過激なものが多いですから、人生経験の未熟な子供たちを短絡的で攻撃的な性格に育ててしまう可能性があります。深く考えずに反射的に素早くミサイルの発射ボタンを押させるとか、相手を殴り倒すがごとき行動への慣れです。ストリートファイトなどは、相手がいかに悪人であろうが、実際には行ってはならない暴力行為です。粗暴さは勇気とは全く異なるものであることを親は子供に理解させなくてはならないでしょう。

9f2ba273
・近視の進行は最もわかりやすい小児におけるメディア使用のもう一つの副作用です。ヒヨコにぼやけた画像を負荷するゴーグルを掛けさせると簡単に眼軸が伸びて近視化することがよく調べられています。人間でもディスプレー上の不鮮明な画像が小児の目の近視化を促進することはよく知られた事実です。眼科としてはアトロピン点眼や特殊な眼鏡の処方、そして最近ではオルソケラトロジーなどの対策が提唱されているが、それらの効果はいずれも限定的であり、まだ決定的なものはない。したがって、ゲーム機やスマホでのゲームをする時間を減らすことは近視進行抑制には重要な対策であるといえます。また太陽の光を浴び、外で運動する時間を増やすことで近視化が抑制されるという研究があり、中国ではそれがすでに学校単位で取り入れられているということです。

青い光の成分(ブルーライト)は体内のホルモン分泌に影響します。夜間にスマホなどを使うと体は昼と勘img_1-2違いをして、その結果で必要な深い睡眠が夜間にとれなくなります。そうしますと、翌日の昼に学校で眠くなったりすることも考えられますから、その点からも夜に入ってからの時間でのゲームやスマホなどの使用は良くないといえるでしょう。

 当医院で、小児の眼科検査を担当している視能訓練士で、最近まで国際医療福祉大学の准教授として大学で教えていた小町からやや詳しい話をさせていただきます。

ーーーー
視能訓練士、小町さんのお話の要点;(引き続き採録準備中)
まずは、視能訓練士という職掌の意味。メディアとは何か?。屈折・調節の意味とそれを支える解剖学的構造。輻輳という眼球運動、両眼視機能とは?。それらをもとにメディアが小児の眼に与える影響とは?を考えると、調節機能、屈折(近視化)、眼位・両眼視など、様々な視機能の発達に影響する。
視覚メディアの発するブルーライトはヒトの概日リズムに影響する。

特に、立体視を見せるメディアが作る疑似的立体視の3D映像において、焦点の位置が要求する調節と、その虚像に対応する輻輳がマッチしないので、殊に4歳までの視力や立体視が完成していない小児にそれを見せることは斜視を作る危険性もあって危険であるというエピソードが印象的でした。
ーーーー

Categorised in: ご近所の話題