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2021年5月29日

12899:長期眼圧変動と正常眼圧緑内障の進行速度との関連に対する近視の影響

清澤のコメント:眼軸が長く視神経も弱い強度近視の目では緑内障の進行速度が長期眼圧変動と相関していたという論文で、ブリティッシュジャーナルに発表された論文です。結論は無理なく同意できそうな話ですが、あたえられたアブストラクトだけですと、長期眼圧変動の定義は?という疑問が残りました。

  ーーーーアブストラクトーーーーー

Jinho Leeほか
概要
背景/目的: 長期の眼圧 (IOP) 変動と正常眼圧緑内障 (NTG) の進行速度との関連が近視と非近視で異なるかどうかを調査すること。

方法: 5 年以上局所薬で治療された 65 人の近視 NTG (軸長 (AL) > 24.0 mm) および 64 の非近視 NTG 眼 (AL < 24.0 mm) の医療記録がレビューされました。複数の線形回帰モデルを当てはめ、平均偏差 (MD) または視野指数 (VFI) の傾きと、近視との相互作用などの臨床要因との関係を分析しました。
結果: 平均追跡期間は 8.3 年であった。 22 の非近視の目 (34.4%) と 27 の近視の目 (41.5%) は、NTG の進行を示しました (p=0.511)。近視と IOP 変動との相互作用は、MD および VFI の両方の傾きに関する重要な要因でした (それぞれ p=0.002、0.024)。層別分析では、IOP変動のリスク効果は、MD (β = -1.27、p = 0.003) と VFI 勾配 (β = -2.32、p = 0.011) の両方の点で近視 NTG でのみ有意であることが示唆されました。
結論: 長期の IOP 変動は、非近視 NTG の眼と比較して、近視の NTG 眼におけるより速い視野進行に有意に関連していた。
Impact of myopia on the association of long-term intraocular pressure fluctuation with the rate of progression in normal-tension glaucoma
http://dx.doi.org/10.1136/bjophthalmol-2019-315441

Categorised in: 緑内障