お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2021年3月26日

12734:緑内障の様な、虹彩原発のメラノーマ症例:Willis Eye Hospital 早朝の症例検討会から

ウイルズアイホスピタルのチーフラウンド:今日も英語の耳慣らしに拝聴しました。忘れないうちに2例目の症例だけメモして見ます。この講義は画面キャプチャーができるので、後からキー論文(末尾に引用)を探して読むことが出来ます。

今日の二例目は、緑内障の様に診断され、角膜後面にムトンファット様の沈着物を示す葡萄膜炎の様にも見え始め、その前房細胞診からメラノーマという事になった症例の提示でした。その間にアーメド緑内障シャントも造設されており、最終的に摘出された眼球の病理標本からは毛様体由来のメラノーマが示されていました。仮面症候群というと、悪性リンパ腫であることが多いようですが、毛様体原発のメラノーマというものもあるそうです。答えの提示ではラルフ・イーグル教授や、キャロル・シールズ先生が何時ものように病理からのコメントを述べていました。

  ーーーーーーーーー

本日も発表の中で紹介されていたキーになる論文(キャロル・シールズ先生が責任著者)を調べてそのアブストラクトを引用しておきましょう:

Curr Opin Ophthalmol 2019年3月; 30(2):71-81。 

眼内腫瘍に続発する緑内障:メカニズムと管理

デビッドAキャンプ 1、  Prashant Yadav 1、  ローレン・ア・ダルビン 1 2、  キャロルLシールズ

 1 DOI: 10.1097 / ICU.0000000000000550

概要

レビューの目的:眼内腫瘍に続発する緑内障は、既知の腫瘍のある眼および片側性または難治性の緑内障の眼で考慮することが重要です。このレビューの目的は、関連する続発性緑内障を伴う眼内腫瘍のメカニズムと管理について議論することです。

最近の調査結果: 虹彩黒色腫、虹彩転移、虹彩リンパ腫、線維柱帯黒色腫、脈絡膜黒色腫、脈絡膜転移、網膜芽細胞腫、および髄上皮腫を含むいくつかの眼内腫瘍は、緑内障を引き起こす可能性があります。緑内障のメカニズムには、隅角への固形腫瘍の浸潤、隅角への腫瘍の播種、隅角の閉鎖、および虹彩の血管新生が含まれます。腫瘍の管理は緑内障の解消につながる可能性があります。続発性緑内障の管理には、内科療法、経強膜毛様体光凝固、レーザー線維柱帯形成術、および潜在的に抗血管内皮成長因子療法が含まれる場合があります。低侵襲性緑内障手術(MIGS)は、虹彩または毛様体の病変がない場合、治療された退行性後眼部悪性腫瘍の眼に対して検討することができます。重要なのは、MIGS、フィルタリング、または活動性の悪性腫瘍を伴う眼のシャント手術の回避が強調されています。

概要:眼内腫瘍は続発性緑内障を引き起こす可能性があります。原発腫瘍の治療により、緑内障が解消される場合があります。局所療法、経口化学療法、またはレーザー療法を検討することができます。悪性腫瘍が完全に退縮するまで、MIGS、濾過、またはシャント手術を避けることをお勧めします。

Categorised in: 緑内障