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2021年3月22日

12722:Microhook ab interno線維柱帯切除術、新しい低侵襲緑内障手術:論文紹介

清澤のコメント:しばらく前の白内障術後で眼圧が35程度と高く、瞳孔縁に偽落屑を示すという高齢男性の症例を初診で診察しました。経口眼圧下降薬と点眼でいったん眼圧を下げましたが、それを使い続けるわけにもゆかぬので知り合いの緑内障専門医に紹介を出しました。その答えがこの手術をするということでした。関連論文を検索して見ましたら谷戸先生の原著に辿り着くことができました。ご参考までに、アブストラクトと前書きをここに採録します。なお、ab internoは眼の内側からアプローチする方法という意味です。

Clin Ophthalmol. 2018; 12: 43–48.
Published online 2017 Dec 20. doi: 10.2147/OPTH.S152406
ClinOphthalmol。 2018; 12:43–48。
オンラインで公開2017年12月20日。doi:10.2147 / OPTH.S152406
Microhook ab interno線維柱帯切除術、新しい低侵襲緑内障手術
谷戸正樹
概要
線維柱帯切除術(LOT)は、子供と大人の両方の緑内障患者の眼圧を下げるために行われます。線維柱帯とシュレム管の内壁を切断することにより、水流に対する抵抗を緩和します。 Microhook ab interno LOT(µLOT)は、新しい低侵襲緑内障手術であり、角膜サイドポートから挿入される小さなフックを使用して線維柱帯を切開します。最初の症例シリーズは、µLOT単独、およびµLOTと白内障手術の組み合わせの両方が、日本人緑内障患者の術後早期の眼圧を正常化することを報告しました。マイクロフックは、ゴニオトミー中に使用される通常のストレートナイフよりも簡単に、シュレム管の外壁を損傷することなく、シュレム管の内壁を切開することができます。 µLOTの利点には、LOTの範囲が広い(円周の3分の2)、手術手技が簡単、眼表面への侵襲性が少ない、従来のアブエクステルノLOTよりも手術時間が短い、高価なデバイスが不要などがあります。この論文では、µLOTの外科的手法とその手法のヒントを紹介します。

キーワード:線維柱帯、シュレム管、眼圧、外科的処置、緑内障
前書き
線維柱帯切除術(LOT)は、子供と大人の両方の緑内障患者の眼圧(IOP)を下げるために行われます。線維柱帯とシュレム管の内壁を切断することにより、水流への抵抗を軽減します。IOP低下の減少に関与するブレブがないため、たとえば、LOTが視力を脅かす合併症を即ち、平坦な前房(AC)、ブレブ漏出、低張性黄斑症、脈絡膜剥離、および線維柱帯切除術を抗線維化剤で行った後に発生する可能性のあるブレブ感染症等を引き起こす可能性が低くなります。。

ab externoアプローチは、メッシュワークの3分の1を切開する金属トラベクロトーム、または5-0および6-0ポリプロピレン縫合糸とメッシュワークの360°全体を切開するマイクロカテーテルと組み合わせてLOTを実行するために使用されています。 最近、外科医はabinternoアプローチで使用されるLOT技術も報告しています。私の同僚と私は最初に、新しいabinternoを受けたステロイド誘発性緑内障の1人の患者の両眼の症例を報告しました。マイクロフックLOT(µLOT)と呼ばれるLOT(図1A–C)。この場合のIOPの大幅な低下と眼表面の侵襲性の低下により、他の場合にも手術を開始しました。

注:(A)Swan-Jacob gonioprismレンズを使用して観察された耳側隅角を使用して、角度の付いたマイクロフックを鼻の位置の角膜切開を通して前房に挿入します。 (B)マイクロフックの先端をシュレム管に直接挿入し、円周方向に動かして、シュレム管の内壁と小柱網を切開します。 (C)フックの先端による網目状の切開の概略図。

Categorised in: 緑内障