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2020年10月23日

12380:日本点眼薬研究所の方からラタノプロスト製剤の話を伺いました。

日本点眼薬研究所の製造するラタノプロストにはカタカナと漢字、2種類の製剤があるそうです。

  • ラタノプロスト点眼液0.0005%「ニッテン」:防腐剤を安息香酸ナトリウムに換えている製剤と。安息香酸に換えたことで、眼圧下降効果を維持しながら角膜上皮障害の改善効果が期待できるという製品。
  • ラタノプロストPF点眼液0.0005%「日点」:防腐剤が入っていない。日本点眼薬が得意とするPFデラミ容器を使って、容器の構造で防腐剤を含まない製剤にしている製剤。指が弱い方には前者の方が押しやすいので、どちらかというとカタカナ名前の方を押しているようでした。

緑内障点眼薬に入れる防腐剤によって、緑内障患者の角膜上皮障害を示す患者が51%で見られているそうです

Incidence, severity and factors related to drug-induced keratoepitheliopathy with glaucoma medications.,Fukuchi T, 他,Clinical Ophthalmology,Vol.26,No.4, pp.203-209,2010年04月,新潟大学大学院医歯学研究科眼科学・視覚科学専攻

―――紹介された論文紹介――――

緑内障治療薬による薬物誘発性角上皮症に関連する発生率、重症度および要因

目的:抗緑内障点眼薬を使用して、眼の薬物誘発性角上皮症に関連する発生率、重症度、および要因を評価すること。

患者と方法:横断研究では、1つ以上の抗緑内障点眼薬を使用した427人の患者からの749個の眼が新潟大学医歯学病院または関連施設で検査されました。表在性点状角膜炎(SPK)の発生率と重症度、患者の性別と年齢、緑内障の種類、点眼薬の種類を記録しました。 SPKは、AD(A、面積、D、密度)分類に従って等級付けされました。重大度スコア(SS)はA×Dから計算されました

結果:SPKは、あらゆるタイプの抗緑内障点眼薬を投与された749眼のうち382眼(51.0%)で観察されました。 254眼(33.9%)はA1D1(SS 1)に分類されましたが、34眼(4.6%)はSS4以上の重度のSPKでした。点眼薬の数と1日あたりの総投与頻度は、SPKのない眼よりもSPK陽性の眼の方が有意に多かった。点眼薬の数は、SPKの頻度と重症度に比例していました。 3つ以上の点眼薬で治療された眼の中で、SPKはより高齢の患者(71歳以上)でより重症でより頻繁でした。さらに、緑内障の種類ごとにかなりの違いが検出されました。

結論:最近の抗緑内障点眼薬を投与された眼では、薬物誘発性角膜上皮症がしばしば観察されます。点眼薬の数、1日あたりの総投与頻度、患者の年齢、緑内障の種類がこの状態に影響を与える可能性があります。緑内障治療薬の頻繁な副作用として、眼圧への影響だけでなく、薬物誘発性角膜上皮症の発生率と重症度も考慮する必要があります。:ということでした。

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