お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2020年10月5日

12328:「緑内障治療薬の作用機序と配合点眼薬の成分」というパンフレットをいただきました

清澤のコメント:ある製薬会社の方から上記のパンフレットを戴きました。最近は新しい点眼薬も多く、なかなかすべてを覚えてすべてを使いこなすのはむつかしいです。特に講習会や論文では商品名でなく成分名で説明される事が多いので、更にその話についてゆくのは大変なのが現状です。このパンフレットによると、

緑内障診療ガイドライン(第4版)では「併用処方時には、薬理学的な作用点が同じ薬剤を選択してはならない」、「配合点眼薬の処方時には、併用薬に配合点眼薬と同系統の薬剤が含まれないよう留意する」とあり、多くの緑内障薬があるなか各製剤の特徴を理解したうえで併用療法を行う必要がある

緑内障薬治療薬の主な作用機序には「ぶどう膜強膜流出路からの房水流出促進」、「線維柱帯流出路からの房水流出促進」、「房水産生抑制」がある。ということを東京大学の相原一教授が前文で述べている。配られたのは各種薬剤の作用機序や、配合点眼薬に含まれる薬剤の分類をきれいに整理した資料なので、手元に置いてこの表を見ながら自分のレパートリーを広げてゆくのがよさそうです。

内容を一部書き出してみます。単成分の薬剤には今も多く使われるものだけでも、

  • プロスタグランジン(PG)関連薬:製品名でキサラタン(一般名ラタノプロスト)、トラバタンズ、タプロス、ルミガンがあり、その作用機序はぶどう膜強膜流出路からの房水流出促進。最も普通に使う。
  • EP2作動薬:その商品名はエイベリスでぶどう膜強膜流出路及び線維柱帯の両方からの房水産生促進。新しい薬。
  • ベータ遮断薬にはチモプトール、ミケラン、ベトプチック、ハイパジールがあり主な作用は房水産生抑制。心臓病などでは使わない。
  • 炭酸脱水素酵素阻害薬CAIには商品名でトルソプトとエイゾプト。その作用機序は房水産生抑制。

此処まではまず基礎知識として覚えて置くとして、その先が種々新しいもので、少しややこしい。

  • :α2刺激薬の商品名アイファガン(成分がブリモニジン)、その作用機序はぶどう膜強膜流出路の房水流出促進と房水産生抑制
  • ROCK阻害薬:商品名グラナテック:作用は線維柱帯流出路からの房水流出促進
  • イオンチャネル開口薬:レスキュラ(一般名ウノプロストン)、作用はぶどう膜強膜流出路の房水流出促進とされている。比較的軽い緑内障で初めに使う事も多い。

この先に、各種配合点眼液が並ぶのですが、私の知識の消化不良を考えて、今日はそこを省略としましょうか。

Categorised in: 緑内障