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2020年7月31日

12136:緑内障点眼薬の治験への参加を誘われた…どうすればいい?:日刊ゲンダイ自著記事紹介

清澤のコメント:今回の連載【みんなの眼科教室 教えて清澤先生】(バックナンバー集です)も8回目となりました。時宜に合った話題を準備してゆきます。ご期待ください。

7/29(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

【みんなの眼科教室 教えて清澤先生】#8 【Q】緑内障の治療でかかりつけの眼科の先生から、緑内障点眼薬治験への参加を誘われました。これって安全なのですか? 本人へのメリットは? また、参加を断っても嫌がられませんか?

【A】 新しい薬剤を臨床の場に導入するために、一般の協力者を対象にした治験が行われる必要があります。最近、新型コロナウイルス感染症の治療薬やワクチンの開発が急ピッチで進められ、薬の有効性と安全性を明らかにする目的で治験が必要であることがマスメディアで紹介されることが多くなりましたので、この言葉を耳にしたことがある方も多いことと思います。従来、治験は大学病院などで行われることが多かったのですが、最近は、一般的な病気の患者さんが通院する街の開業医でも、かなり行われるようになりました。それに伴って充実してきたのがCRC(クリニカルリサーチ=治験=コーディネーター)の役割です。

 治験は、新しい医薬品の承認申請のために、製薬企業などから依頼されて行われます。CRCは、製薬会社から依頼を受けた治験施設支援機関から、実際に治験を実施する各診療施設に派遣されます。治験対象疾患の患者さんで、病状が安定し、治験に参加していただくことに危険が少なく妥当であると主治医が判断した方に対し、CRCから治験の概要を説明してくれます。さらに、目の手術歴、薬剤使用歴など、治験参加の条件を満たしているかどうかを再確認し、ご本人に同意いただけた場合、次回以降の予定を組み立ててくれます。毎回の検査に立ち会い、点眼および各測定が正確に行われるよう確認し、測定結果を症例報告書にまとめてくれます。

 また、治験参加者の不安などに対しても電話や来院時に話を聞き、医師が適切な対応ができるよう段取りを立ててくれています。

 治験協力者のメリットとしては、開発中の最新の薬剤を使用することで未来の新薬に貢献いただけることになります。また、通院回数が多くなりますので、負担軽減費として交通費などをまかなう費用も支払われます。

 個別の治験内容をお話しすることはできませんが、眼科では緑内障やドライアイなどの新しい点眼薬の治験が行われており、私の医院でもお引き受けすることが多くなっています。良い結果が出れば参加した医院にも伝えられ、職員一同、治験の成功を喜びます。製薬会社から感謝状を頂けることもあり、院内に掲示して参加協力いただいた方々にも喜んでいただけることもあります。

 治験への参加はあくまでも任意です。日程的に厳しいなどの理由でお断りになったとしても、医師として何ら困ることはなく、以降の診療に対しても何ら影響のあるものではありません。ご自身のご都合やお気持ちで、お断りになっても、全く問題ありません。 (清澤源弘/清澤眼科医院院長)

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最終更新:7/29(水) 9:26日刊ゲンダイDIGITALの過去記事一覧です。

みんなの眼科教室 教えて清澤先生

Categorised in: 緑内障