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2020年2月18日

11527:『患者さんと寄り添う 緑内障診療を目指して』聴講印象録

清澤のコメント:参天製薬の講演会であり、その時間は一時間と聴講に無理のない長さで助かった。当然エイベリスの長所を紹介する演題であったが、特に新規に緑内障を診断した患者さんの指導に用いるアクトパックの有用性を述べた部分が印象に残った。このパックが発表されたとき、当医院でもその使用を検討したが、説明にかかる手間と、患者さんに対して押し売り的な印象を与えることを考慮して、自然に消退した印象であった。今回の講演を聞き、治療初期での脱落を少しでも少なくすべく、再度その利用を考えたいと背中を押される気持ちがわいてきた。提供されていたはずの動画内容の再確認が至急必要。

日時:2020年2月13日(木) 19:00-20:00

座長:相原 一 先生(東京大)

演者:内藤 知子 先生(グレース眼科クリニック)

金森 章泰 先生(かなもり眼科クリニック・神戸大学眼科) 

各演題のポイント

【演題1】  『患者さんと向き合うための私のこだわり』(内藤 知子 先生)

  • 緑内障治療アドヒアランスの問題を改善する鍵としてコーチングが有用
  • コーチングとは、人や組織が最大の能力を発揮できるよう支援するプロセス
  • ACT Pack活用したコーチングプログラムを実施。コーチングにおけるACT Packの活用法 
    • Guiding「案内」:対面法による視野障害体感による病態理解+疾患説明パンフ(緑内障の話)
    • Coaching「指導」:視野障害を自覚できない人に検査データを示して病態の理解を促す。
    • Teaching「教授」:自己管理意識の改善を図る。
    • Mentaling「助言」
    • Sponsoring「後見」
    • Awakening「覚醒」

ACT Packはただ患者さんに渡すだけでは継続率は上がらない

  • 動画は、Drの説明を補ってくれるもので特に秀逸
  • ACT Packは、本当によくできた緑内障治療導入資材セット
    →患者さんの診療満足度を向上させ、ひいては治療継続率向上に繋がると確信する

【演題2】  『私の思うエイベリスの使い方』(金森 章泰 先生)

  • 自身が考えるエイベリスの投与対象症例
    • POAG(広義)or 落屑緑内障、眼圧がミドルティーン以上ならファーストチョイス
    • 両眼とも有水晶体眼(そろそろ白内障手術、の人はPG関連薬)
    • 新規患者、片眼患者は積極的に
    • 問題なく使っているPG関連薬から変更しない
  • 自施設でのエイベリス使用報告
    • 連続症例100例158眼で、継続率は89%
    • 新規(113眼):眼圧下降率19.8%、低眼圧(16mmHg未満)でも下降
    • 変更(23眼):明らかな眼圧上昇例なし、PAPでの変更(13眼)では喜ぶ患者さん多い
    • 必ず片眼トライアル実施→ノンレス、季節変動もあるので片眼で効果を確認
    • 使用中止割合11%。ノンレス4例、副作用(羞明・かすみ、充血、虹彩炎、眼瞼炎)7例で、副作用は全例中止により軽快。LASIK等、角膜屈折手術既往眼には要注意(近視化)

Categorised in: 緑内障