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2019年11月21日

11317:『緑内障薬物治療update~高齢化社会の緑内障治療』本庄恵先生の講演を伺いました

清澤のコメント:エイベリス点眼液発売1周年記念講演会レポート 東大眼科学准教授 本庄 恵先生の講演を伺いました。(レンゲ試験にはわたくしも治験参加施設として参加させていただきました。)

■四谷しらと眼科での症例提示(計55例)発売~7月までの経験として、新規10例、切り替え41例 ⇒PGノンレスポンダー、そしてコスメティックな理由の片眼くぼみ症例。

■RENGE試験説明

<訴求ポイント>

・26週以降でもうひと段階下がる⇒ほかの薬剤で持続するものはあってもさらに下がる薬はあまりない。

■房水排出経路:主経路の重要性について

・正常であれば、主経路に多く水が流れ・副経路10%くらいの割合で流れている。

しかし、緑内障眼においては主経路での房水流失が悪くなる。

・今後、主経路をしっかりと正常にしていく治療が今後求められるのではないか?

■緑内障の治療の継続率について

・眼圧は下がっているのに視野障害が進行する患者さん・・・。

よくよくヒアリングをすると診療前のみ点眼をしていることが分かった。

⇒レセプトデータでも1年で点眼継続が60%ほどに減る。緑内障は治療継続が難しい疾患。

■各PG関連薬について(眼圧下降効果)

  • 眼圧下降は一般的には ルミガン>キサラタン>トラバタンズ>タプロス
    • タプロスは患者さんからのクレームが少ない薬

■ 緑内障治療で重要なこと

  • 眼圧が十分に下がる
    • 長期に治療していくうえではアドヒアランスは重要な観点。

⇒患者さん毎にあった薬剤選択が必要。眼圧下降効果が弱くても、副作用が少ない事を求める患者さんには、長期で安全性の高い薬の方が予後が良いというデータもある。

■DUESについて

  • やはり患者さんは気になる(特に片眼だと目立つ)
    • また、見た目だけでなくレクトミーの成績も悪い、眼瞼圧で濾過胞をつぶす または できにくい(有意差のある試験あり)/アジア系の方が発現率高い/眼圧も高くでる傾向がある
    • DUESはFPが関与し、“脂肪が落ちて痩せる”感じ
    • 濾過胞が最初は出来るが、半年くらいで潰れる、その間にDUESが収まれば・・・ニードリングしたりしてフラップをおこせれば濾過胞の再形成ができる。

⇒どの薬剤でもFPAではDUESが少なからず発現していた。

■エイベリスの特徴

・PG関連薬でありながら、PG骨格を持たないというのが特徴

■安全性:黄斑浮腫 

・基本、IOL眼ではバリアが壊れているので、術後すぐてなくでも起こる可能性がある。

・CMEは最近、OCTが急速に普及し治験でも導入されているため発見できた副作用。

・もちろん禁忌であるが、過度に恐れる必要はない。実際、既存PG薬でも起こっている。

・定期的にOCTで眼底確認。起きた場合は中止、変更、非ステ・ステロイド点眼、注射などが使える。

■充血について

・一時間でピークになる印象。本庄先生の症例では起きた印象なし。

・事前に説明しておけば、問題になることはないレベル。

★これまでの使用を踏まえての処方のコツ

・眼圧が高めで(16mmhg以上)で新患処方、(主経路のことを考慮して)長く見てもらうことがポイント。

【エイベリスの具体的な処方対象】

  • 単剤で治療できる患者
  • 若い/非IOL
  • 片眼性の場合
  • 既存PG関連薬 ノンレスポンダー症例
  • 局所副作用を気にする患者

Categorised in: 緑内障