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2019年10月23日

11211:緑内障患者の夜間血圧の上昇:LIGHT研究の断面分析。論文紹介

清澤のコメント:今月のOphthalmology 誌から論文を拾ってみました。夜間血圧の低下が緑内障に関連するという結論らしいのですが、 ディッパーパターンと 非ディッパーパターンというのが今一つよくわかりません。日中血圧(29回ほどの平均)から夜間血圧(15回ほどの平均で測定)が10%以上下がるのが ディッパーパターンのようですが?

この記事の末尾参照:この号には石川均先生の日本の視神経炎論文も出ています。

ーーー要旨の翻訳ーーー

緑内障患者の夜間血圧の上昇:LIGHT研究の断面分析。
吉川ただのぶ、奈良県立医科大学医学部眼科他

目的:緑内障の存在が夜間の血圧(BP)およびディッパーパターンと有意に関連しているかどうかを判断する。

設計:
観察的、横断的研究。

参加者:
緑内障患者の生物学的概日リズムの縦断的研究からの109人の緑内障患者(平均年齢、71.0歳)を評価した。 眼圧の自宅眼圧変動テスト (Home Testing of Circadian Intraocular Pressure)と 生物学的パラメータ ( Biological Parameters)(:LIGHT研究)と、および緑内障のない708人の健康なコントロール参加者(平均年齢、70.8歳) )をコミュニティベースのコホートから調査した。

方法:緑内障患者および健常対照参加者全員が眼科検査を受けた。歩行時の血圧は30分ごとに48時間測定された。昼間と夜間は睡眠日記に基づいて決めた。 血圧BPの非ディッパーパターンは、平均夜間収縮期血圧の平均日中収縮期血圧の10%未満の減少として定義された。

主な結果の措置:夜間BPおよびディッパ―パターン。

結果:
潜在的な交絡因子を調整した後、多変量線形回帰分析により、夜間の収縮期血圧は、対照群よりも緑内障群で4.1 mmHg(95%信頼区間[CI]、1.0-7.2; P = 0.01)有意に高かった。非ディッパーパターンの有病率は、緑内障群(45.0%)の方が対照群 (27.5%; P <0.001) よりも有意に高かった。多変数ロジスティック回帰分析では、緑内障群のほうが対照群よりも有意に高いオッズ比(OR)を示した(OR、1.96; 95%CI、1.26-3.05; P = 0.003)。

Ophthalmology. 2019 Oct;126(10):1366-1371. doi: 10.1016/j.ophtha.2019.05.019. Epub 2019 May 25. Increased Nighttime Blood Pressure in Patients with Glaucoma: Cross-sectional Analysis of the LIGHT Study.

Categorised in: 緑内障