お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2019年5月29日

10755:エイベリス点眼液 Web講演会聴講印象記

日時:2019年5月22日(水) 19:00-20:00エイベリス®点眼液の可能性を考える  -臨床使用の経験から-

清澤のコメント: エイベリス点眼液の可能性を考えるという緑内障Web講演会を日本橋の会場で聞いてきました。 オミデネパグ という語は覚えきれませんが、話の内容はだいぶん耳になじんできました。私の診療所でも治験に参加させていただいた新薬で、現在進行中の販売後副作用調査にも参加させてもらっています。今後も確実にシェアを広げていってもらいたいものと感じています。

座長/演者:相原 一 先生(東京大学)演者: 原  岳 先生(原眼科

演題1 はエイベリス点眼液 私の使い方 (原眼科病院原 岳 先生)

  • 私の考える理想の第一選択薬とは

“眼圧下降効果が高い” “全身性副作用がない” “局所性副作用がない”の3点を備えていること。

  • オミデネパグの特徴 を臨床試験結果から復習すると 

〇世界初の選択的EP2受容体作動薬である

〇線維柱帯流出路、ぶどう膜強膜流出路の両方からの房水流出を促進する

〇1日1回でラタノプロストに劣らない眼圧下降効果(AYAME試験ステージ2結果にある)

日中平均眼圧変化量を比較した結果、エイベリスはラタノプロストに劣らない眼圧下降を示した

→眼圧日内変動を考慮した質の高い眼圧下降効果を評価できる

〇52週の長期にわたる安定した眼圧推移を示した

〇チモロール併用による効果の増強も見られた

〇他剤無効例に対して有意な眼圧下降を示した

〇主な副作用は、結膜充血、角膜肥厚、黄斑浮腫、眼炎症(虹彩炎等)である:この点は重要な留意点

〇無水晶体眼または眼内レンズ挿入眼の患者に禁忌(黄斑浮腫の発現率高い)

理想の第一選択薬にエイベリスを照らし合わせると

1)眼圧下降効果が高い  ラタノプロストと非劣性

2)全身性副作用がない  臨床試験では1%未満

3)局所性副作用がない  適正使用を心がける(処方禁忌例に処方しない、副作用発現に気を付けるなど)ことが必要。

原先生の私の使い方は

〇有水晶体眼(できれば非白内障)

〇まずは単剤使用で(新規or切替)

〇ベースライン眼圧20mmHg前後で目標眼圧16mmHgくらいの症例で使い始めて効果を確かめていく

〇禁忌例除外、黄斑浮腫発現への注意など適正使用が重要

演題2 エイベリス点眼液 私の考え方 (相原 一 先生)

  • ラタノプロスト治療抵抗例からの切替試験(FUJI試験):さらに3mmHg下降した。 
  • エイベリスへの切替処方(自験例)

切替処方例のパターン例示

  • エイベリスの適正使用に向けて

適正使用ガイドを見て、処方前のチェックを!

◎主な副作用

結膜充血:これは8時間後に消失するが、事前の説明は大切

角膜肥厚:臨床的には心配不要だろう

黄斑浮腫:好発時期がわからないので“見えにくい”ことがわかればすぐに対応する必要がある

OCT検査、IOL眼には使用しない事

眼炎症:タフル以外のPGとの併用は避けたほうがよい

Categorised in: 緑内障