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2019年5月12日

10709:緑内障の薬物療法 手術療法の有無で変えるべきか? 相原一教授聴講印象記

第3回 川の手 眼科カンファレンス

清澤のコメント:おなじみの東京大学相原一教授の緑内障治療観が伺えるお話でした。①点眼で引っ張りすぎず、MIGSを含む手術を早期に行える施設との連携が必要。②点眼の種類も増えているので、何をどう加えるかというプランも必要。③手術施設からどのタイミングで戻していただき、一次施設ではどう対応するかをあらかじめ打ち合わせておく必要がありそうです。★β遮断薬による鬱症(前回記事)も注意

緑内障治療:早期発見が大事、早めの手術

薬物、レーザー、手術から選択(ガイドライン):自覚症状がない間の治療継続がむつかしい、3剤以上の薬剤を要するときにはレーザーや観血的手術が必要。(レーザーは1薬剤分の効果しかない)

薬剤は多い。薬剤変更には時間もかかる。1種の次は配合薬使用が基本。3種から4種のボトルまで。

使用可の5種。今後は従来のPG薬をFP作動薬と呼ぶ。FP→β阻害薬→α→CAI(炭酸脱水素酵素阻害薬)→ROCK阻害薬。

緑内障点眼薬単剤での眼圧下降効果のメタアナリシスがある。

緑内障手術のコンセプト:流出抵抗を軽減する。濾過手術にMIGS

緑内障の進行速度の原則

視野の進行パターン:中心視野をなるべく早く測るべきだ。10度で測らないと進行が分かりにくい。下方視野が大事。GHTクラスター。

目標眼圧;-1bB/Yで手術適応を考える。

後期マネジメント:

NTGに対する線維柱帯切除の成績。レクトミーで5mmHg下げても視野進行速度は半分になるだけ。

多剤併用の限界:3剤が限界。落屑緑内障は眼圧が低くも治療は強化する。

緑内障配合点眼薬:カルテオロール(ミケラン)は全身副作用が少ない。アルギン酸で眼表面にやさしい。βは徐脈に注意。呼吸器系疾患(喘息)では危険。中枢神経系副作用(抑うつ状態★)もある。チモプトールによる鬱には注意。

ミケルナ配合点眼液:(上図)

PG+β+CAIに何を一剤追加するか?ROCK阻害薬?主経路がつぶれている人には無効。

主経路流出抵抗の組織分布から、120度切ったら85%下がる。

主経路へのMIGS: iStent, 谷戸式マイクロフック、カフックヂュアルブレード、トラベクロトームなどがある。

流出路再建術:濾過手術一覧、質の高い眼圧下降

NTGに対する線維柱帯切除術:日内変動や、体位変動の影響も減る。10mmHg以下に下げると効果的。

多剤併用時の眼表面状態は悪い。α2作動薬による結膜炎もある。

PG関連眼周囲症(PAP prostagrandin associated periorbitopathy)とDUES,

状眼瞼圧が高いと濾過法はつぶれやすい。

Categorised in: 緑内障