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2019年2月24日

10496:セカンドオピニオンを受けに来る緑内障患者の特徴:平松類先生聴講印象記

セカンドオピニオンを受けに来る緑内障患者の特徴:平松類先生(二本松眼科):江東区眼科医会特別講演2を聴きました。(25日に加筆しました。)

平松先生は(改訂新版 緑内障の最新治療 これで失明は防げる

平松 類、 植田 俊彦 共著)他、多くの啓蒙書を出版しておいでの方です。二本松眼科は緑内障の患者啓発団体とも関連を持った診療をしておりセカンドオピニオンを求めて来院する患者も多いそうです。この病院では緑内障に詳しい医師が3人で緑内障を担当し、紹介状不要としているそうです。

先ずどのような不満を持ってセカンドオピニオンを求めるのか?

①10-2では視野欠損進行しているという場合:本人が見えにくくなったという場合に、矯正視力も30-2ハンフリー視野も進行していないという場合。ぜひハンフリー10-2を取って見てくださいとのこと。確かに30-2のグリッドでは間で抜け落ちて見落とされる微小な中心視野暗点が有る場合が有るでしょう。

②点眼薬への不満: 例えば点状表層角膜炎がある。緑内障の目薬を付けてからxxだ、といった訴え。不定愁訴を含めて、訴えの内容が有るものとして対応せよ。悪いことの起こる理由:1)すぐに次の点眼薬を付ける。2)盛んに瞬きして効かそうとするが実は流失するだけ。3)実はほとんどつけてはいないというケースなど。コソプト⇒朝食⇒アイファガンというようにアクショントリガーを決めることの重要性。4)あなたはどうしますか?と条件を示して選択させるとよい。

③言葉の行き違い: 医師が自信なさそうである/緑内障であるかないのかを的確に説明しきれていない場合。医師と患者のすれ違い。軽い視野変化のある緑内障や前視野緑内障の治療はしてよいのだが、いきなり失明するでしょうという説明にならぬこと。視野欠損の自覚の乏しい患者では説明が的確でないと、患者さんは「不必要な治療を勧めている」と感ずることが有る。いったん緑内障専門医に紹介して見させておく手も有ろう。正常眼圧緑内障に対して「眼圧が正常でもより眼圧を下げる治療を行う必要がある。」というフレーズは患者の50%しか納得してはいない。言い方を考えよう。15秒の説明を3フレーズで、合計2分以内にまとめ、結論から言う。すれ違いが起こりやすい単語:失明します、治りません、悪化しています、正常眼圧、視力、PPGなど。

④緑内障を伴う白内障手術の場合に、最近では本人家族がネットで調べて、MIGS(低侵襲緑内障手術)合併での白内障手術の話が全くなされていなかったという不満を持って来るケースがある。アイステントやトラベクトームなどは、要らないとしても話した記録は残すのが良かろうとのこと。説明義務違反にはご注意ください。

清澤のコメント:殊に初診の緑内障患者に緑内障治療開始の必要性を理解願うのには注意が特に必要です。当医院でも専門医3人による緑内障外来を用意し、最初でのすれ違いを何とか避けようとしています。私が基本的に毎月見ますが、初診以後も4カ月に一度は緑内障専門外来で見て、方針変更を決める様にしています。25日に追加事項を補筆しました。緑内障を含めた中高年の目の話題を25日から日刊ゲンダイに連載で寄稿します。ご期待ください。

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