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2018年4月10日

9761:1月に手術 生島ヒロシさんが「緑内障」から学んだこと:記事紹介

 

1月に手術 生島ヒロシさんが「緑内障」から学んだこと 愉快な“病人”たち

  • 20180409日 

 

眼科医清澤のコメント:最近の緑内障点眼薬の進歩は著しく、手術に至る症例は少なくなっています。それでも点眼処方にも拘わらず視野欠損が進行したり、眼圧コントロールが思う様に行かなかったりということで、手術目的で病院に紹介を必要とする場合があります。南青山クリニックは、慶応大学眼科の関連施設で、文中の術者は慶応大学の緑内障治療グループのリーダーです。実際には緑内障と診断されて点眼薬を処方されても、このケースの様に点眼を遵守できないという患者さんは実際には多いです。それも手術の適用ありということにもなるでしょう。緑内障は手術を受けて終わりという疾患ではないので、術後も眼圧コントロールにはご留意ください。また、落屑緑内障は、普通に緑内障と呼ばれる正常眼圧緑内障を含む開放隅角緑内障とは違うグループで、海外の研究グループが日本を含む世界中から多数の患者を集めて、全ゲノム解析という方法を使って原因遺伝子を決めた疾患です(Nat Genet. 2015 Apr; 47(4): 387–392)。関連する遺伝子があるという意味では遺伝性疾患ですが、既に見つかっている患者さんの家族にだけ現れるとか、あるいは患者さんの家族だから何時か発生するという感じの疾患ではありません。

文末の言葉には励まされますね。私も、早速「心の処方箋」をアマゾンに発注しました。

 

――本文引用――

「これは大変だ。眼圧がすごく上がっている」

そう医師に言われたのが、今年の1月。五輪前の韓国から帰国したら、右目の眼圧だけが32~33㎜Hgになっていたのです。一般的な正常値は10~21と言われていますから、だいぶ危険な数値です。それで、2月16日に「緑内障」の手術をしました。

そもそも2~3年前から南青山アイクリニックで「右の眼圧が高めですね」と言われ、眼圧を下げる点眼薬を処方されていたのです。その時の眼圧は左14、右19ぐらい。確かに時々、目がシバシバして急に涙があふれてしまうことがあり、おかしいなとは思っていました。でも痛くもかゆくもないし、ちゃんと見えていたので眼圧が高いと言われてもどういうことなのかわかっていませんでした。なので点眼薬はさしたり、ささなかったり……。自分的には「良い加減」の意味の「いい加減」でやっていました(笑い)。

緑内障は、眼球内の水分がうまく排出されないことで眼圧が上がり、眼球の内側から視神経を圧迫して壊死させてしまう病気です。一度死んだ神経は回復しないので、なるべく早い段階で眼圧を下げ進行させないことが大事なんです。それなのに、ずっとそんないい加減なさし方をして、韓国には点眼薬すら持っていきませんでしたから、それがいけなかった。

医師から「これは大変だ」と言われて左右片目ずつ視野を確かめてみると、右だけちょっと視野が狭くて、左目では見える天井の辺りが黒ずんで見えたんです。両手で目を覆ってみると右目だけ硬いのがわかり、眼圧の違いを肌で実感しました。

すぐに緑内障専門の医師である芝大介先生にバトンタッチされ、「切開手術をしましょう」という話になりました。67歳にして生まれて初めての手術です。まだそれほど不自由していませんでしたが、「火事はボヤのうちに消せ」というのが持論なので、手術することにしました

手術は一般的な「線維柱帯切開術の中の落屑緑内障の術式」でしたが、「スーチャートラベクロトミー眼内法(注:眼内つまり内側から線維柱帯を糸で切開する方法)」というちょっと珍しい方法の手術とのことでした。眼球の内側からすべての操作をするもので、低侵襲な上に、強い眼圧下降が特徴だそうです。

実は緑内障にもいろいろな種類があって、ボクの場合は落屑というちりのようなものが目の中に生じ、それが水の流れを妨げて眼圧を上げてしまうタイプだったようです。遺伝性もあるみたいですが、原因ははっきりしません。とにかく、その緑内障に適した手術とのことでした。

■「年齢のわりに見た目が若い」と言われ

手術は日帰りで2時間程度。正味は15分ぐらいでしょうか。術後に休んでいる時間が長かっただけです。局所麻酔ですから意識はあるし、目は開けたままなので「メスが入る瞬間が見えちゃうのかな」という恐怖はありましたが、それは見えないんですね(笑い)。麻酔で痛みも一切ありませんでした。しかも、翌日の受診時にはもう眼帯を外されてビックリ。金曜日に手術して、日曜日には眼帯なしで仕事してました(笑い)。

寝るときは無意識に触らないために3~4日プロテクターをするよう指導されますが、シャンプーや洗顔はもう普通にしてもいいようなことを言われ、逆にちゅうちょしました。しばらくはゴーグルをしてシャンプーしていましたね(笑い)。

術後の見え方はどうかというと、黒く見えてた部分がグレーになった感じがします。白内障は手術でよく見えるようになると聞きますが、緑内障ではそれはないようです。ただ、不快感がなくなり、疲れが半減した気がします。右の眼圧は9~10まで下がり、左目より低くなりました。

今回学んだのは、遺伝的な要素があると、突然病気のスイッチが入ってしまうものなんだということです。普段から健康を意識してチェックしていましたが、「年齢のわりに見た目が若い」とか言われて調子に乗っていたところがあるんで、負荷をかけすぎないようにしないといけないと思いました。あと、医師に言われたことは守らないとね(笑い)。

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ボクの好きな言葉に「ふたつよいこと、さてないものよ」という臨床心理学者・河合隼雄氏の言葉があります。何かを得るためには何かを我慢することも必要だということです。あれもこれもは体が追いつかないんだと思い知りました。

手術してみて「あ、このくらいで済むんだ」と思ったので、緑内障の手術をすべきか悩んでいる人がいたら「やった方がいいですよ」とお伝えしたいです。

(聞き手・松永詠美子)

▽いくしま・ひろし 1950年、宮城県生まれ。1976年、TBSに入社し、ラジオを振り出しにアナウンサーとして活躍する。89年に独立して芸能マネジメント会社「生島企画室」を設立。早朝のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」など多数のレギュラー番組を担当。

Categorised in: 緑内障