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2017年12月18日

9446:暖かい茶に緑内障の発症を著しく引き下げる効能がある:記事紹介

3991079眼を酷使する現代人に朗報  1杯のお茶の新たな効用が明らかに

眼科医清澤のコメント:大きなデータをどこかから持ってきて、その集団のもつ属性で分類した各群の持つ特性を分析するという最近はやりのアプローチで作られた論文です。あり得ない話ではないですが、結果がきれいすぎるという直感がわかなくもありません。しからば、コーヒーでは?とも考えたくなります。早速元論文に当たって、その正否をみる必要がありそうです。
この記事末尾に抄録の翻訳を付けました。やはり暖かい茶(hot tes=おそらくは紅茶)だけの作用という結論になっています。

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2017
1215 (https://jp.sputniknews.com/science/201712154385235/)

毎日わずか1杯の熱いお茶に緑内障の進行の危険性を著しく引き下げる効能があることが「英国眼科学誌(British Journal of Ophthalmology)」に発表された学説で明らかにされた。

米国の研究グループは2005年から2012年にかけて国家プログラムの枠内で医療機関に働く1万人の従業員の食習慣と健康状態を観察した。このプロジェクトの参加者らは定期的な検査を受け、食生活を詳細に報告し、プロジェクト開始前と開始後に眼底と角膜のテストを行った。

その結果、熱いお茶を飲んでいた人たちは炭酸飲料や冷たい飲料水を飲んでいると答えた人よりも緑内障を病むケースが格段に少ないことが分かった。お茶は紅茶、緑茶の如何を問わず、1日わずか1杯の飲用で緑内障の罹患率は75%も少ないことが明らかになった。

専門家らは、お茶が健康あたえる効能は、この中に破壊力を持つ化学分子が蓄積されることによって眼の細胞が死んでいくプロセスを鈍化させる抗酸化物質が多く含まれていることに起因するのではないかと指摘している。この他お茶に含まれるフラボノイドは血管を拡張し、目に十分な量の酸素や栄養物質を届ける働きがある。

以下がもとの抄録の翻訳です:

コーヒー、紅茶および/または清涼飲料を消費する個人における緑内障診断の頻度

目的:2005-2006年の国民健康栄養調査調査(NHANES)参加者のコーヒー、紅茶または清涼飲料水の消費と緑内障との関連性を評価することを目的としています。

方法:このレトロスペクティブ断面研究の関心は、カフェインを含むものとカフェインを除いたコーヒー、アイスティー、ホットティーそしてソフトドリンクであった。関心のある結果は、ロッテルダム基準に基づく緑内障の臨床診断であった。年齢、体重指数、性別、民族性、喫煙状態および糖尿病を制御しながら、ロジスティック回帰モデリングを用いて、飲料の各タイプの消費頻度と緑内障の間の相関の分析を行った。多段階NHANESサンプリング設計を用いてデータを重み付けした。

結果:1678人の調査参加者の中で、緑内障の全体的な有病率は5.1%(n = 84)であった。ほとんどの参加者は非ヒスパニック系の白人であった(n = 892; 53.2%)。カフェインとカフェイン非含有コーヒー、アイスティーとソフトドリンクそれぞれと緑内障の間には統計的に有意な関連はなかった。毎日少なくとも1杯の暖かい茶を摂取した参加者は、暖かい茶を飲んでいない人と比較して緑内障の発生率が74%低下した(調整後OR = 0.26,95%CI 0.09-0.72、傾向はP = 0.004)。しかし、カフェインを除いた温かいお茶と緑内障では、統計学的に有意な関連が存在しなかった。

結論:NHANESでは、毎日暖かい茶を摂取した参加者は、温かい茶を飲んでいない人よりも緑内障の可能性が低かった。
コーヒー、アイスティー、カフェイン抜きの茶およびソフトドリンクの消費と緑内障リスクの間に有意な関連は見られなかった。この研究は、その断面設計と複数の統計的検査の使用によって制限されており、茶の消費と緑内障リスクの減少との関連性を検討するために、より大きな前向き研究が必要である。


Categorised in: 緑内障