お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2017年9月4日

9152:緑内障の診断:私はこうしている

9152:緑内障の診断:私はこうしている

緑内障診断における画像診断の有効性と必要性を考える機会がありました。そこで、私が現在進めている標準的な原発開放隅角緑内障の診療日程計画をご覧ください。

1) 新たな緑内障可能性患者の発見

①検診で緑内障疑いで有ることを示す「視神経乳頭陥凹拡大」が指摘された患者さんが来院したり、あるいは ②通常の受診時に倒像鏡で見た視神経乳頭の陥凹が大きいと感じて緑内障を疑う患者さんに出会ったりします。

2)その場合にまず行うのは視神経乳頭のOCT解析でしょう。

私の注目するポイントは

①垂直方向でのカップ/ディスク比(60%以下が正常)

②乳頭リムの菲薄化の有無(無しが正常)、そして

③乳頭周囲網膜厚を時計文字盤型表示で示した場合の菲薄化の有無です。

いずれかに異常値が有れば次の検査を続けます。

3)最近では黄斑マップというOCTの表示法で、黄斑部の神経節細胞層の菲薄化があるかどうかもよく検討されます。

結果表示には

①画像としての表示と、

②上、下、全体を数値で表すもの

があり、それぞれに異常警告マークが付きます。これらは異常の検出には、最も鋭敏です。

次に話す視野測定が正常で、この黄斑マップが異常というケースもしばしばみられ、それが前視野緑内障(プレペリメトリックグラウコーマ; PPG)です。

最近はこのPPGの判定がなされた時点から点眼治療を勧めるという話が出て来ています。

4)緑内障診断のゴールデンスタンダードはやはりハンフリー視野計の30-2モードでの測定結果です。正常範内ならまずは正常確定。次がボーダーライン。そして正常範囲外という判定が付くとかなり強く緑内障が疑われます。

5)もう一つカルテにデータを残しておきたいのがカラー眼底写真。数値は付きませんが、緑内障診断のきっかけは視神経乳頭を見た時の直感ですから。併せて、乳頭周囲コーヌスなどを自発蛍光写真で記録しておいても良いでしょう。乳頭周囲にわずかな出血がある人では緑内障が進行するといわれています。

6)ここまでのデータに、前房隅角所見なども組み合わせて、緑内障専門外来での診断と、点眼薬の決定を緑内障専門医に4か月に一度を大凡のインターバルとして行ってもらっています。

この診察には視野などの特殊検査を除いた「診察」だけに一人当たり20分から30分をかけ、緑内障専門外来では半日(3時間)の患者数も10人程度に制限しています。点眼薬の変更は主にこの外来で判定して貰う様にしています。

7)私は自分の診察を毎月一度、緑内障外来での診察を4か月に1度程度で予定して貰っています。それまでの各月で眼底撮影、視神経乳頭と黄斑マップのOCT、ハンフリー視野を順にそろえて、次回の緑内障外来を迎えます。2つ以上の検査を単一の受診時に行おうとすると、各検査の予定時間がずれるので、結局は待ち時間が長くなります。

というような塩梅で私は緑内障患者さんの診療計画を立てています。

(某製薬会社では、患者さんの説明要に検査予定を入れたタイムスケジュールを作って見せてくれましたが、各検査の頻度回数は医院によってまちまちだそうでした。)

この他に、患者さんにも満足でき、医師の必要とする検査項目も満たせるような、より優れたタイムスケジュールなどをご提案下さる方がおいででしたら、ご教授ください。

ーーーー


Categorised in: 緑内障

WP Facebook Auto Publish Powered By : XYZScripts.com