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2017年3月17日

8682:新規ナノ粒子点眼薬の開発と緑内障治療への応用

新規ナノ粒子点眼薬の開発と緑内障治療への応用
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【概要】 東北大学多元物質科学研究所の笠井均教授らによる共同研究グループは、高い眼内移行 性を有するナノ粒子点眼薬の開発に成功しました。 一般的な点眼薬は角膜のバリア機能により、点眼した薬の 0.1%以下しか眼内に移行しない ことが知られています。本研究は眼疾患治療薬をナノ粒子化することにより、治療薬の眼内移行性の向上と、それに伴う薬理効果の向上を目指したものです。 今回、笠井教授らは緑内障の治療薬であるブリンゾラミド(商品名:エイゾプト)に難水溶化を施した誘導体を合成し、独自のナノ粒子化技術である「再沈法注 1」を駆使して、ブリンゾラミド誘導体のナノ粒子点眼薬を作製することに成功しました。作製したナノ粒子点眼薬は高い薬理効果が確認され、光透過性の向上により点眼時の使用感の改善につながることが期待されます。本研究は、独立行政法人日本学術振興会・科学研究費助成事業・基盤研究(A)、および独 立行政法人科学技術振興機構・JST 復興促進センター・復興促進プログラムによる支援を受けて、東北大学大学院医学系研究科眼科教室、大内新興化学工業株式会社開発研究所のグル ープらとの共同研究により実施されました。 研究成果は、2017年3月14日午前10時(ロンドン時間)に、英科学誌 Scientific Reports(電子 版)に掲載されます。

【研究のポイント】  緑内障の治療薬に難水溶化を施した誘導体を合成し、再沈法を用いてナノ粒子点眼薬の作製に成功したナノ粒子点眼薬をラットに投与して眼圧降下効果を検討したところ、高い薬理効果が確認されたナノ粒子化により透過性の向上に成功したため、点眼時使用感の改善が期待される。今後、新たな眼科製剤の作製法として発展していくことが期待される。

眼科医清澤のコメント:おめでとうございます。上の文は東北大のプレスリリースです。
http://www.nature.com/articles/srep44229 に電子版がすべて出ています。その謝辞にはWe are grateful to Drs. Toru Nakazawa, Koji M. Nishiguchi, と東北大の眼科医への謝辞もついていました。

Categorised in: 緑内障