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2017年2月10日

8568:緑内障から緑内障を学ぶ 山本先生の講義を聞きました。

無題
第15回御茶ノ水セミナー 2017.2.9で緑内障から緑内障を学ぶ 山本先生の講義を聞きました。

◎緑内障診療の修行では
1、多数例で所見を取り、視野を読むこと。
2、眼圧降下の重要性を知ること。
3、よい指導医につくこと。
4、薬物について理解を深めること
5、手術経験を積むこと。
ほか、の重要性をまず提示されました。

そのあと4項目のポイントを示されました、

1】、神経から学ぶ 
PPG症例:30-2でも10-2でもノーマルな症例を集めて経過を見ると77眼の13%がのちに緑内障になっていた。
最初から網膜黄斑部が薄い人が視野欠損に進む傾向を持つ。
これは、PCTに依らなくても予後が見えるということを示す。

◎ここで以前は低眼圧緑内障と呼んでいたNTG?の症例を示す。8歳のNTGというものだが、これが緑内障であるはずがないと思う。

 このような症例はSSOHである。
 その特徴は、若年、鼻上側のリムが薄い。マリオットから華鳳に続く視野欠損。視力正常。視野正常、視野欠損の自覚がない。両側>片側。視野欠損は進行しない。:という共通の特徴がある。

1989 Kim, Hoyt (Arch Ophthalmol):母親のDM,情報のNFLDを特徴と述べた。
1999 Hashimoto, Ohtsuka 人種による差かもしれないが、DMはない。
2000-2001 多治見スタディが行われ、5名の緑内障医が視野と眼底を判読した。山本は視神経乳頭先天異常例を指摘したが、集計では無視された。
2003年 15000人の眼底写真をすべて読みないしたら、何例かのSSOHがあった。乳頭の形に特徴があるSSOHは37例54眼(0.3%)あった。
また、岐阜大学でも59例を指摘できた。59例106眼のうち、確定例が42、疑い例が17例。であった。 SSOHを緑内障と判断しない様な注意を。

2】、隅角から学ぶ
1982年にアルゴンレーザー虹彩切開術が開始された。そのころにはまだアプロクロニジンはなく、術後の眼圧上昇が問題であった。チモロール、インドキサシン、球後麻酔など何らかの方法でが夏上昇の予防を試したがいずれも無効であった。この上昇は1時間で30を超すが、2時間で下がってゆく。
(若いときに隅角をきちんと読まないと、後からは身につかない。)
当時、UBMでの隅角検査は自分で行っていた。その結果、アングルクロージャーには根元からふさがるタイプBとシュワルベ付近で密着するタイプSとがわけられることに気付いた。

3】、眼圧から学ぶ。
i-careで座位と側臥位で眼圧を測ると、薬剤治療中のものと手術眼では挙動が異なる。手術のほうがよいかもしれない。

4】時の経過から学ぶ
19210例のハンフリー視野で、10年以上の経過があったのは10.5%だけであった。15年以上なら5%のみ。
眼圧正常のPPGの20年後は?
117例でフォローアップ
60%で視野異常が出た、その平均は7年。
-0.33dBで12%、-0.50dB以上は9.4%。  20年後なら75%に視野変化が出るはず。
だからPPGにも薬は載せておくべきだと。

その進行因子は視神経乳頭の小出血と眼圧である。
失明を通常に定義すると、10年で6,2%、20年で10%が失明する。
NTGで両眼がこの失明の概念を満たすのは薬3%程度である。
手術療法の優位性は4月に話す予定であると。
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Categorised in: 緑内障