本日の昼休み時間に院内で緑内障点眼薬に関する勉強会を聞きました。
UKGTS(※1)という緑内障点眼薬と緑内障の視野障害の進行の関係を検討した研究があります。それによれば、プラセボとキサラタンを比較検討した結果、緑内障点眼薬での視野進行抑制効果が初めて認められました。
一方、緑内障という疾患は、途中で治療を中断する患者さんも多く、また、しっかりと点眼ができていない人も多いという報告があります。新たに緑内障治療を開始した人の40%が一年後には治療を中断しているともいわれます。
そこで、この会社ではザライーズという点眼補助具を提供しているのだそうです。特有な形の点眼ボトルをこの器具に差し込んで点眼すると、肘や首など体の運動の自由が制限される高齢者でも、容易に一滴だけを無駄なく点眼できるということでした。
※1Latanoprost for open-angle glaucoma (UKGTS): a randomised, multicentre, placebo-controlled trial:The Lancet:Volume 385, No. 9975, p1295–1304, 4 April 2015
(記事に⇒http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(14)62111-5/abstract)
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