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2016年9月8日

8112:緑内障Web講演会 緑内障眼底読影:を聴いてきました。 

8112:緑内障Web講演会 緑内障眼底読影:を聴いてきました。

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緑内障眼底読影:もう一度整理しましょう 緑内障眼底所見 を拝聴しました。

緑内障の眼底所見というのは、かつては視神経乳頭陥凹ばかりでしたが、近年ではOCTが臨床眼科診療に取り入れられるにしたがって神経線維層欠損が強調されるようになりました。さらに黄斑部のOCTが神経節細胞層の厚さを特異的に測定できるようになると、黄斑部のマップも日常的に読まれるようになっています。このような中で行われたのが今日のWeb講演会です。演者は福島アイクリニックの桑山泰明先生と同クリニックの狩野廉先生です。

演者は緒言で、「OCTにも限界があります。日常診療においては、機械の”目”だけに頼らずまずは医師の”目”をもって所見をつぶさに観察し、緑内障異常を読み解くことが大切であり、我々の読影力こそが緑内障診断の鍵になっているといっても過言ではない。」と言っていました。

まずは基礎編:眼底写真から緑内障変化をいくつ読み取れるか?(すみません。診療を終えて駆けつけましたが、この部分には、間に合いませんでした。)

次に応用編:15枚の眼底写真を示し、その各画像から緑内障であるかどうかを論ずる。キーワードにはSSOH,巨大乳頭、神経線維束欠損、傾斜乳頭、強度近視の眼底など。以前に網膜循環障害を経験している乳頭では陥凹拡大はあっても皿状であってノッチがないなど。眼底写真の読影、答え合わせはハンフリー視野とディスクとその周辺におけるOCTおよび黄斑マップ。

最後は実践編:数例の実例を示して、その各々の眼底読影と、視野及びOCT所見から治療を開始すべきものかどうかを論じた。基本的には視野変化が進行するのを見極めて点眼は開始する印象。「検者がそれを緑内障と確信するならば点眼を初めて構わない」とは言いながら、プレペリメトリック緑内障には点眼をしないで見てゆくという印象でした。

清澤の印象録:
 緑内障の世界でも個人診療所でありながら福島クリニックのように、大学以上のパフォーマンスを生み出している施設は少なくないと思います。

 検査員や検査機器などを自分の望むようにそろえて使えることを考えれば、何から何までを医師が自分で行わなくてはならない大学や総合病院よりも自由に診療や臨床研究を組み立てられることでしょう。

 また、そのような条件を整えられるならば、このように優れた一流の研究マインドを持った医師にもパートナーで入ってもらうこともできるのだろうと、思わされるご発表でした。

 演者へのお願いとしては、「クイズのお答えは当日の講演で話します。」というだけではなく、短いハンドアウトか、せめてテイクホームメッセージだけでも当日の資料に加えておいていただけると、お話の要点を聴き落としなく学べそうに思いました。

今後もこのようなプライベートな施設からの研究と臨床が一層発展してゆくことを期待します。

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