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2016年5月26日

7788: 緑内障の進行、半数が視野喪失で確認 :記事紹介です

590650-fig1(図は別論文のものです)
緑内障の進行、半数が視野喪失で確認:論文紹介です。

Öhnell H,et al.Structural and Functional Progression in the Early Manifest Glaucoma Trial. Ophthalmology. 2016 Mar 1. pii: S0161-6420(16)00124-X. doi: 10.1016/j.ophtha.2016.01.039. [Epub ahead of print]というものですが、『EMGT試験に参加する顕性緑内障患者249例(視野喪失あり緑内障罹患眼306眼、視野正常の他眼192眼)を対象に、緑内障性視神経乳頭変化進行と視野進行の時間的関連を前向き無作為化縦断試験で検証。罹患眼の52%は視野喪失で最初に進行が確認されていた。視神経乳頭変化での進行確認は12%だった。正常の他眼では順に15%と18%で変わらなかった。』とされています。これでは良く解らぬので、原文のアブストラクトを邦訳してみました。要するに、視野で緑内障とわかっている眼なら、視野の方がその進行は検出しやすいが、未だ視野で緑内障と診断されていない眼では視野でも視神経の形態でも緑内障の検出の速さは同じであるという事のようです。

--原文のアブストラクトの翻訳--
目的:緑内障における眼底撮影により評価される 視神経乳頭変化の検出と、視野変化の検出との間の時間的な関係を知ること。

デザイン:前向き、ランダム化、継時的研究。

参加者:早期で明白な緑内障に関する研究(EMGT)に登録された249人のうちで、視野障害をすでに持つ明白な緑内障を持つ306眼と、研究開始時にいかなる視野障害もなかった192眼の緑内障僚眼を対象とした。

方法

視野障害の評価と視神経乳頭変化を8年間フォローアップし、その間の変化検出を評価した。3人の判定者が眼底写真での視神経乳頭の変化を独立に評価した。視野障害の進行は、緑内障変化見込みマップとEMGTの進行基準を使って評価した。

主要な結果

視野進行および視神経乳頭変化の検出までの時間が分かった。

結果

明白な緑内障を持つ研究目の間には前進は、163眼(52%)において視野に最初の変化が見られ、39眼(12%)では視神経乳頭に最初の変化が見られた。1眼(0%)では同時に変化が検出された。これに対して、正常な視野を持っていた緑内障の僚眼での変化の検出は視野28眼(15%)、視神経乳頭34眼(18%)であり、1眼(1%)では、それが同時に起こっていた。

結論

明白な緑内障をすでに持つ目においては、視野の進行は、視神経の変化の4倍多く最初に検出された。最初に視野障害を持たない緑内障僚眼では、病気の進行は視野と視神経変化で同程度に見られた。
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眼科医清澤のコメント: 要するに、視野で緑内障とわかっている眼なら、視野の方がその進行は検出しやすいが、未だ視野で緑内障と診断されていない眼では視野でも視神経の形態でも緑内障の検出の速さは同じであるという事のようです。

Categorised in: 緑内障