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2016年5月11日

7739:ヘッドマウント型視野計アイモ®;に関連する議論です

ヘッドマウント型視野計アイモ®

fig05先日仙台の学会で試してきた「ヘッドマウント型の視野計 アイモ」(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54539103.html)のお話をしに製造会社の技術者と担当者がお二人で訪ねて来て下さいました。緑内障診療の実際について広範なお話しが伺えました。

◎緑内障に対する視野のゴールデンスタンダードはなんといってもハンフリー視野計です。早くて容易に視野が測定できるとしても、そのスタンダードに見劣りしないものとして別のシステムの視野が割り込むのはなかなか難しいです。ベッドから起きられないとか車いすの利用者などであって、ハンフリー視野計では視野が測定できないような人でも測定出来たらそこには有効な用途が有るでしょう。心因性視野障害や詐病では両眼解放で視野測定が為されるという事で今後優位性が示せるかもしれません。

◎緑内障診療で眼底や隅角を見るのに使うスリーミラーの消毒法を質問されました。当医院では最近そのマニュアルを変えました。眼に触れるレンズは、規則に則った毎回の消毒が大切です。職員がこのようにマニュアルに沿った滅菌を毎回使用前にすまして、使用する医師に手渡しています。:という新しいマニュアルを見ていただきました。

◎OCTを見る機会が最近の眼科診療では増大しています。OCTには様々多数の撮像モードが有りますが、緑内障のスクリーニングに臨床上で必須なモードは限られたものです。そのことについても質問されました。

 私は眼底写真で緑内障がまず疑われるならば①視神経陥凹拡大と視神経乳頭周囲における神経線維層の局所的な菲薄化を同時に見るモードが基本的に有用だと思っています。②次に、眼底写真で視神経を見ると緑内障が始まっているかもしれないと思ったのだが、視野は測ってみたらまだ正常だったという眼(preperimetric glaucoma)ならば、「黄班マップ」で網膜黄班部あたりの菲薄化を探すと良いでしょう。③細隙灯の観察で前房隅角がバンへリックの1~2度程度に浅いと見るならば、隅角OCTで耳側の隅角の度数を測定してシェッファー分類でグレード1(隅角5°以下)などと記載すれば客観的に狭隅角が記録できるので良いでしょう。

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