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2014年10月28日

5959 乳頭形状分析はどう応用するとよいか?(谷戸正樹先生) を読みました

製薬会社から持ち込まれるパンフレットの中に、これは?と思わせる優れたものが時にあります。このパンフレットも「視神経乳頭の緑内障変化を4分する」という東北大学などでもよく研究さている手法で、その内容をきちんと理解しておきたいと思っていた矢先ですので、精読してみました。その概要をまとめてみます。 図2

このパンフレットは、千寿製薬の社員が夕刻訪ねてきてお渡しくださったもので、「いまさら聞けない緑内障」(第67回日本臨床眼科学会ランチョンセミナー2013年11月1日の記録)です。ご興味のある方は千寿製薬にお問い合わせください。。

この座長は東北大学中澤徹先生。緑内障に関する基本的かつ有用と考えられるポイント。専門分野や臨床経験年数にかかわらず、日常診療の役に立てば、と言っています。

私の注目演題は、乳頭形状分類はどう利用するとよいのでしょうか? 松江赤十字病院谷戸正樹先生です。

◎「多因子疾患であり、同一の緑内障ではない」 機能は視野あるいは眼圧、構造の異常は眼底検査や画像診断で検出する。 視神経乳頭の質的判定と量的判定。 構造異常の量的判定には、垂直C/D比、R/D比(リム幅と乳頭中心を通る乳頭径の比) 質的判定は乳頭部の下掘れ(undermining)、露出血管(bared vessel), 網膜中心動脈の鼻側変位、ラミナドットサイン(laminar dot sign)、リムの消失や切痕(notching)、銃剣状血管走行(bayoneting):殊にリムの薄さが重要 そのほか、乳頭出血や乳頭周囲網脈絡膜萎縮(PPA)や網膜神経線維層欠損(NFLD)も観察ポイント。

◎「乳頭形状分類により緑内障を細分化し臨床的な表現型を予測する」 Nicolelaの乳頭形状分類 図1

図1 Focal Ischenic (FI):ある部分にノッチがあり、リムの菲薄化は認められるが、それ以外のリムは保たれている。 片頭痛の頻度が高い

Myopic (MY):耳側に陥凹を伴うPPAがある、近視眼に見られる楕円乳頭 耳側の神経線維層厚(NFLT)が薄く、視力低下の危険性がある。

Generalized enlargement (GE):典型的な緑内障の乳頭形状で、真ん中に大きく深い陥凹を有す。 無治療時最高眼圧や治療中眼圧が高値 後期の高眼圧緑内障はGEで高頻度 GEにおける網膜血流(mean blur rate)が視神経周囲NLFT、垂直C/D比、視野MD値と送還する

Senile Sclerotic (SS):陥凹が非常に浅い円形乳頭で、高齢社に多く見られる。 虚血性心疾患のり患頻度が高い。 乳頭変化及び視野障害とも進行が遅い 混合型が多数存在するので4形状への分類はよういではない。

6つの解析パラメータを用いた計算式により各乳頭形状の確率を計算することが可能。 6つのパラメータを式に入れると4つの乳頭形状に計算上分類でき、医師による分類と9割が一致する。 単独型ではMYが多く、次いでGE,FI,SSであった。

◎「乳頭形状にどの要素が含まれるかを大まかに把握し、診療に役立てることが大切」

初稿2013年、改訂2019,19,7 緑内障に分配

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