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2014年4月18日

5366 Q&A①:固視は良いのに固視不良? Q&A②:キサラタンはなぜ一日一回? 院内勉強会から

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先日、院内で行った視野勉強会の時の2つの質問に対する答えが講師から与えられました。

ーー引用ーー
先日は視野勉強会のお時間を頂戴致しまして、誠にありがとうございました。
勉強会中に頂きましたご質問の回答をご紹介させて頂きます。

Q)ゲイズを設定してマ盲点を再チェックして、モニター上も固視が良好そうな人でも、固視不良が出てしまうのはどうしてか?その場合の結果の信頼度はどれくらいか?

A)検査の初めに盲点を30秒~1分くらいで探しているが、強い光入れて見えないところがマ盲点として設定される。この際、固視灯を見る時にキョロキョロすると固視点がずれる。固視点がずれたままだと、固視不良が多くなる。
そういった場合は、偽陽性の値を一緒に見る。偽陽性の値が多いと信頼性が低いということになる。
また、盲点の際が図れていないので、盲点が確認出来ないという状況もある。(盲点の検査点は4度間隔で配置されている。)
盲点の際が測れない⇒盲点を探すのに、4度4度の点の際を確認して決定しているが、その検査点がちょうど盲点にはまってしまうと、際が測れないので、盲点を見つけることが出来ず、「盲点の再チェック」となる。機械との相性がその日は悪いのかも…

清澤のコメント;
ハンフリー視野を検査員に検査させ、その結果を見るときに、固視不良が多いと、きょろきょろしていたのだろうと医師は判断してしまいます。そんなケースでも時には検査員がわざわざ「固視は良好でした:」と言うメモを付けて出してくる場合があって、「でも、機械は固視不良だと言っているだろう」と思うことがありました。
この回答でその答えが出ました。つまりハンフリー視野計は視野の涸視点から外側に15度の点をマリオットと定義しているわけではなく、そのあたりで反応のない点を最初の30秒で探してそれをマリオット盲点と規定しているというのです。だから最初の30秒できょろきょろして誤った点をマリオットと定義されてしまったら、以後の5分以上で涸視点から視線を動かさなくても固視不良と判定される、と言う訳です。

Q)キサラタンが1日1回の理由は?

A)添付文書の【用法・用量に関連する使用上の注意】には、「頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので1日1回を超えて投与しないこと」と記載しています。
1日2回点眼によって更なる眼圧下降効果を得られる可能性は低いことから、1日1回点眼を遵守いただくようお願いします。
1日1回点眼と1日2回点眼を比較した海外臨床試験において、2週間後の眼圧下降率(ベースライン比)は1日1回点眼で35.9%(-8.9mmHg)、1日2回点眼で28.0%(-7.0mmHg)であったことを報告(Nagasubramanianら)しており、1日1回点眼は1日2回点眼に比し、より高い眼圧下降が示されています。
※1日2回点眼で眼圧下降作用が減弱する理由は記載されていない為、不明です。

清澤のコメント
これも渋い質問ときらめく答えです。事務系か、はたまた検査系かはわかりませんが、当医院の職員がこの質問をして見せたという事を誇りに思います。普通に考えれば、プロスタグランジン系の抗緑内障薬は効果の持続時間が他の系統の物よりも長いから単に一日一回でも良いよとして、一日一回になっているのだろうと考える所です。ところが、ためしてみると一日一回の点眼は一日2回点眼に勝ると言う訳ですね。文献はS Nagasubramanian Latanoprost–a promising new glaucoma drug.Br J Ophthalmol. Jan 1995; 79(1): 3–4.でしょうか。

中々奥が深いですねー。

Categorised in: 緑内障