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2013年8月26日

4685 緑内障の疑いあり経過観察と治療どちらを選択すべき?

緑内障の疑いあり
経過観察と治療
どちらを選択すべき?
(こころとからだの 笑顔相談室、保健同人社笑顔7月号 からの私のお答えした記事の引用です。よく聞かれる質問事項です。)

ーーー引用開始ーーー
緑内障の疑いがあると診断されました。眼圧は正常範囲内の高め、視野検査は異常ありません。経過をみるか点眼治療をするか、どちらかを選択するように言われましたが、どうすればよいでしょうか。
(神奈川県 48歳 女性)

A.視野が正常なら経過を見てもよい。
  次回も同じ診断なら再度視野検査を

いきなり緑内障と聞くと驚かれると思いますが、じつは40歳以上の人口の約5・8%が何らかの緑内障。現在は優れた点眼薬も開発されており、恐れすぎる必要はありません。
日本人の緑内障の多くを占める開放隅角緑内障では、眼球内の水圧(眼圧)が正常より高く、視神経が神経線維脱落をきたして視神経乳頭の中央での窪みが拡大し、視野欠損が現れます。末期でなければ視力低下や痛みなどはありません。

開放隅角緑内障のなかでも、最近注目されているのが正常眼圧緑内障です。その人に合った眼圧が普通より低いと考えられ、先の調査では緑内障の62%を占めています。

このように自覚症状が乏しいため、緑内障患者の約80%は、病気に気づいてもおらず、当然治療もなされていないといわれています。このほか、急に眼圧上昇を起こす、高齢者に多い閉塞隅角緑内障があります。

緑内障では、眼圧の上昇、視神経乳頭の形態変化、視野欠損が起きますので、緑内障が疑われる場合には、眼圧の測定、眼底検査、視野の測定、そして隅角検査を行います。

眼圧は20以下なら問題なし。眼底は視神経乳頭陥凹の評価や、神経線維層の欠損などを見ます。視野欠損は、視神経線維数が減少し、視神経の働きも弱まることで起こりますが、視神経には100万本の線維があり、その50%が失われるまで視野は欠損しません。ですから、視野欠損は緑内障がすでに進行した証拠なのです。隅角は、接触型のレンズを乗せて細隙灯顕微鏡で診ます。

眼底所見で緑内障が疑われても、視野が正常ならば普通は点眼治療を行いません。もし、視野の変化が始まっていれば、点眼治療を行うのが一般的です。今回の視野検査で正常と診断されても、翌年の検査で再び緑内障の疑いを指摘されたら、視野検査を再度受けるというのがよいでしょう。

清澤 源弘
清澤眼科医院 院長
東京医科歯科大学 臨床教授
きよさわ・もとひろ 専門は眼科、神経眼科●健康法は、犬を連れての毎朝のウォーキング●患者さんに一言「40歳を過ぎたら、緑内障、白内障、花粉症、近視や老視などを対象に、年に一度の眼科受診をお勧めします」
〒136-0075
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清澤 源弘
清澤眼科医院 院長
東京医科歯科大学 臨床教授

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ーーー引用終了ーーー

Categorised in: 緑内障