お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2018年10月22日

10206:小学生の色覚検査とその指導 

「色覚検査とその指導」についてのスライドを、来週の第5砂町小学校での学校保健委員会で行うお話の準備として作りました。今回の話の骨子は4)のプリントに沿った話としたいと思います。参考とできる、このブログの色覚関連記事は次の通りでした。

1)1072 ”学校での視力検査の重要性と色覚検査の事後処理”というインストラクション。 この項目の中で◎先天性色覚異常の小児への対応 女子医大 中村かおる先生のお話:

1072 ”学校での視力検査の重要性と色覚検査の事後処理”というインストラクションを聞きました。

・一色型色覚、または全色盲と呼ばれていたものが1色覚となっている。同様に2色型色覚は2色覚に、第1色盲は1型2色覚にというように呼び名が変わった。

・2色覚では約80%が授業などで困ったことがあり、3色覚では20-30%が同様の経験をした。

・2色覚の約半数の親が就学前から子供の色覚異常に気が付いていたが、1または2型の3色覚では気が付いていた親は少ない。

・色覚異常に気がついて良かったか?という質問には多くが良かったとしていたが、1型3色覚(古い言い方の赤色弱)では、よかったという答えは50%しかない

・石原式38表とパネルD-15を使って診断するが、第1から第21表だけを使って誤読が4以下なら色覚正常、5-7なら色覚異常の疑い。誤読8以上はパネルD-15で中等度以下色覚異常と強度色覚異常に分ける。プロタンなら1型、デュータンなら2型色覚。

2)8075: 色弱の子どもがわかる本

8075: 色弱の子どもがわかる本

その脚注:
P型色覚(1型2色覚)とは?:(岡島修先生監修のページから引用)

 すべての色は、光の三原色といわれる赤、緑、青の三つの光の組み合わせで作られる。色を感じとる視細胞も、赤に敏感なタイプ(L)、緑に敏感なタイプ(M)、青に敏感なタイプ(S)の3種類がある。色覚の異常は、この3種類の視細胞のうちのどれかが足りないか、十分機能しないために起こる。

●2色覚…3種類の視細胞のうち、どれか一つが欠けている場合を2色覚(いわゆる色盲)といいます。赤を感じる視細胞がない場合が1型2色覚、緑を感じる視細胞がない場合が2型2色覚です。

●異常3色覚…視細胞は3種類あっても、そのうちどれかの機能が低下している場合は異常3色覚(いわゆる色弱)という。赤を感じる視細胞の感度が低い場合が1型3色覚、緑を感じる視細胞の感度が低い場合が2型3色覚。

●頻度は1型2色覚(赤色盲)9%。1型3色覚(赤色弱)15%。2型2色覚(緑色盲)30%。2型3色覚(緑色弱):46%。

3)7051: 「色覚検査のすすめ!」

7051: 「色覚検査のすすめ!」

〇色覚異常の程度による業務への支障の目安
2色覚、、(旧)赤色盲・緑色盲
異常3色覚、、(旧)赤色弱・緑色弱

○異常3色覚でも困難を生じやすい業務:鉄道運転士、映像機器の色調整、印刷物のインク調整や色校正、染色業、塗装業、滴定実験

○2色覚には難しいと思われる業務:航海士、航空機のパイロット、航空・鉄道関係の整備士、警察官、商業デザイナー、カメラマン、救急救命士、看護師、歯科技工士、獣医師、美容師、服飾販売、サーバ監視業務、懐石料理の板前、食品の鮮度を選定する業務

○2色覚でも少ない努力で遂行可能な業務:医師、歯科医師、薬剤師、教諭、調理師、理髪師、芸術家、建築家、電気工事士、端末を扱う一般業務

○2色覚でもまったく問題ない業務:モノクロ文書による一般業務、その他色識別を必要としない業務(色以外の情報がすべて付加されている業務を含む)

4)9787:「色覚に関する情報提供」と「色覚に関する啓発チラシのご案内」

9787:「色覚に関する情報提供」と「色覚に関する啓発チラシのご案内」

日本眼科医会のホームページの新しい啓発チラシ。A5版2面のPDF。また、日本眼科医会高野会長が色覚検査が学校検診から一旦取り除かれ、再び任意で再開された経緯を記載。「差別をなくし平等に」という善意の思いが、結果として「自分の色覚特性を知らないで社会に出る時期を迎える人」を作ってしまったという事が解る。

Categorised in: 眼科検診