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2009年10月11日

1072 ”学校での視力検査の重要性と色覚検査の事後処理”というインストラクションを聞きました。

朝一番のコースは、”学校での視力検査の重要性と色覚検査の事後処理”というインストラクションを聞きました。

事前登録もしてなかったので入口で暫時待ち、残席が十分にあることがわかった後このコースの会場に入れてもらいました。

1、”平成20年度幼稚園並びに就学児の健康診断における視力検査に関するアンケート調査”日本眼科医会学校保健部常任理事 宇津見義一先生

清澤の感想;就学児検診では前眼部視診のみで視力が測られてない地区があるというお話。小学校は、聾学校を含めて小学校3校の校医をしていても気がつきませんでしたが、東京都では行われているようでした。確かに弱視治療は6歳までなのでクリティカルですね。10-11月に就学児検診が始まります。

2、先天性色覚異常の小児への対応 女子医大 中村かおる先生

お話の概要:まず一色型色覚、または全色盲と呼ばれていたものが1色覚となっているのだそうです。同様に2色型色覚は2色覚に、第1色盲は1型2色覚にというように呼び名が変わったということでした。
小児は成人色覚異常者よりも色を誤りやすいのだそうです。
色誤認例ではぬり絵や描画で他人と違う色使いをするそうです。
2色覚では約80%が授業などで困ったことがあり、3色覚では20-30%が同様の経験をしたそうです。
しかし色誤認の自覚が乏しく、間違いが理解不足や注意散漫とされてしまうことがあるそうです。
2色覚の約半数の親が就学前から子供の色覚異常に気が付いてますが、、1または2型の3色覚では気が付いていた親は少ないそうです。
色覚異常に気がついて良かったか?という質問には多くが良かったとしていますが、1型3色覚(古い言い方の緑色弱ですね?)では、よかったという答えは50%しかありません。
色覚異常は診断するだけでなく、その後のカウンセリングが重要で、それで対処法を準備したり、患児が精神的に落ち着いたりもするそうです。
石原式38票とパネルD-15を使って診断しますが、第1から21表だけを使って誤読が4以下なら色覚正常、5-7なら色覚異常の疑い、誤読8以上はパネルD-15で中等度以下色覚異常と強度色覚異常に分けます。プロタンなら1型、デュータンなら2型色覚です。

清澤の感想:
お話の概要は理解できました。今後の診療の助けになりそうです。
色盲とか色弱とか差別的な言葉は使いたくないというのはわかりますが、眼科医でも多くはその語を聞いてもそれが何であるかわからぬし、ましてその単語を埋めよなどという問題には表を見ないと答えられず、現場の医師には困った話です。

3、小児の屈折異常
東京医科歯科大学 所 敬 名誉教授

Ⅰ、緒言
Ⅱ、屈折の推移
0-2歳で78%の遠視が6-7歳では47%に減り、その間に近視が18%から43%に増えます。

Ⅲ、屈折異常と視覚障害には弱視と眼位異常があります。
Ⅳ、近視の推移と予防治療
1、近視の推移;平均値が屈折度は小学1年のゼロが高校3年には0,2程度に落ちます。
2、近視の発生・進行予防
1)長時間近業をしない
2)過矯正メガネを避ける
3)戸外での活動を推奨
4)ストレスを避ける
5)調節ラグを考慮した屈折矯正
6)ピレンゼピンの点眼
7)照明との関係:夜は暗くしてやって
8)眼邸周辺部の遠視性デフォーカスの矯正による近視予防の可能性。

Ⅴ、まとめ
3歳児検診が必要。
小児期には視機能を正常に発達させるための屈折矯正と、小学校学童以上の近視に対する正しい矯正と進行予防への取り組みが大切。

清澤の感想:
大変勉強になりました。しかし、多くの学童(とその親)は0,3程度の裸眼視力でも眼鏡をかけたがりません。ミドリンの使用も限られるとなりますと、患者さんを自分の観察下に保持しながら経過を追える方法は、長時間の勉強やストレスを減らして戸外での活動を薦めるというある意味古典的な方法以外にはやはり無いということでしょうか?
近視の発生・進行予防の部分が興味深かったです。暗い所で眠らせないと近視になるという話題はいつだったかこのブログにも取り上げたことがありました。
有りました。
2008年10月08日
685 ”点灯した部屋で眠らされた乳児は近視になるかもしれない。”という記事を読んで⇒リンクでした。

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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